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<函館線トンネル火災>落下したつららが原因か 架線接触か

毎日新聞 12月28日(月)21時10分配信

 27日に起きた北海道旭川市のJR函館線嵐山トンネル火災で、JR北海道は28日、深川-旭川間で特急62本を含む上下線102本を運休し、両駅間の代行バスを運行した。復旧は29日午後になる見通し。火災原因について、落下したつららが架線に当たって火花が出たり、断熱防水板が垂れ下がって架線に接触したりした可能性があるという。

 JR北の西野史尚副社長は28日、記者会見し、「帰省時期にご迷惑を掛け、深くおわびする」と謝罪した上で、「社内で事故調査検討委員会を設置し、あらゆる可能性を洗い出し、事故原因を究明したい」と話した。

 JR北によると、トンネル内は内壁や架線、配線が約500メートルにわたって焼けたほか、レール約30メートルも熱で変形している。復旧作業は29日午前にも終了し、同日午後の早い段階で運行を再開できる見通しという。また、燃えた断熱防水板はウレタン製ではなく、ポリエチレン製だったと訂正した。

 断熱防水板1枚は縦1メートル、横2メートル、厚さ5センチ。トンネル内壁のコンクリートがひび割れた箇所に敷設し、ひび割れ部分から漏れ出る水がつららにならないようにしている。つららが折れて架線に接触すると、発火の恐れもある。【山下智恵】

最終更新:12月28日(月)22時49分

毎日新聞

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