トイレ設置
※以下、超長文のため注意。また、自分以外の方には何ら得るものがない、実用性皆無の内容となります。
10/21(水)、10/24(土)、10/25(日)、トイレ設置のため現地に向かう。
普通トイレを設置するなら、TOTO辺りの陶器製便器を購入するのだが、今回は塩ビ管で自作することにした。
理由は主に二つ。
1.既製品のトイレは重いし、スペースも取る。
2.既製品のトイレにはトラップが付いており、使用水量が多くなってしまう。
まぁ1については、床束も設置しているし、ミニマリストのため物が少ないから許容範囲内なのだが、問題は2である。
トイレに限らず流し台もそうだが、水を流す部分が『トラップ』と呼ばれる構造になっており、それが下水管からの臭いの逆流を防いでいる。
だがその一方、トラップ構造であるがゆえに、便を流すのに大量の水が必要になるという欠点もあるのだ。
それにしても、トイレというのはなぜこんなにも水を大量に流さないといけないのだろうか。
便器を輪切りにしてみると、なにやら途中に山のように膨らんだ部分がある。この膨らんだ部分はトラップと呼ばれ、ここで水をせき止めておくことで、下水管の臭気が便器を通ってトイレの中に流れ込むのを防ぐという重要な役割を果たしている。
しかし、いざ汚物を流すというとき、今度はこのトラップの山が難所となる。汚物がこの山を確実に越えて下水管へと流れていくためには、ロータンクから大量の水を勢いよく流す必要がある。そのために、一度に13リットルもの水が必要になってしまうのだ。
自分は井戸水を使っている以上、毎回毎回13リットルなんて大量の水は使っていられない。水を汲むのも人力だ。
だがトラップなしの構造にすれば、臭いの問題はさておき、使用水量は6リットルぐらいで済むらしい。それならば井戸水スタイルでも何とか生活できそうだ。
よって塩ビ管を用い、トラップの存在しないトイレを自作する。
……まぁ、井戸なんて使わず素直に上水でも使ってれば、わざわざトイレなんて自作せずとも、普通のトラップ付き便器で間に合ったんでしょうけどね。
10万で上水を設置できるにもかかわらず、あえて趣味で井戸を使ってる以上、トイレも趣味で突っ走れってことでしょうか。
便器製作
まず大まかな形状はこんな感じである。
使用パーツは以下の通り。
便座だけで大体15,000円ぐらいはかかっている。
これら以外にも色々と無駄な買い物をしてしまったためだが、細かいパーツが多すぎて、もはや正確な金額は覚えていない。
そしてこの便座を、室内の片隅に設置する。
赤マジックでクッションフロアの上にマーキングし、貫通穴を開ける。
そして実を言うと、この貫通穴用にも別途コアドリルを買ってあったのだが、エアコンの時と同じく、電気ドリルの出力が足りていなかったため、やはりインパクトドライバーで無理やり穴を開ける形となった。
あぁ勿体ない……。
(ちなみに115mmとは、塩ビのVP100管の外径ちょうどである)
まずはカッターでクッションフロアを切り抜き、そのラインに沿ってインパクトのドリルビットで少しずつ穴を開けていく。
貫通。
次に、一旦フランジを穴にはめて、ボルトを通す部分にも穴を開けておく。
同じくフランジを用い、ゴムシートに赤マジックでマーキングし、ハサミでカットして専用のゴムパッキンを作っておく。ゴムシートの価格は約500円だった。
後は床下のカネライトフォームをくり抜いて、貫通穴を完全なものとする。
これは例の出力の足りない電気ドリルに115mmコアドリルを組み合わせたものだが、カネライトフォームぐらいなら何とかなるはずだ。
案の定、幸いにして、カネライトフォームは何とかカットできた。
貫通穴完成。
そして貫通穴にフランジをはめ、ゴムパッキンを乗せる。ゴムパッキンのボルト貫通部分にも穴を開ける。
更に上から便座本体を乗せ、内部の穴から床下に手を回り込ませ、床下と床上からボルト&ナットで固定していく。
こんな感じで設置終了。
実際に座ってみても、尻の接触部は縁の厚いパーツになっているため、まぁまぁの座り心地だ。
だが現時点では便座を設置しただけなので、当然この先に排水管を接続しなければならない。
排水管接続
排水管はVU75管を用いる。
まず便座の下では、ゴムパッキンの下のフランジにVU100管を接続して、カネライトフォームの下側まで伸ばしているが、当然そのままでは100と75で径が異なるため、100⇒75への変換エルボを接続してから排水管を伸ばす。
(便座下の下部フランジに接続)
(100⇒75変換)
(排水管本体)
また、VU75排水管のもう片方の先端には、『伸縮継手』という長さが自由に調整できる特殊ソケットを付けておく。
そして伸縮継手の先には、このようなパーツが続く。
最終的に、これらの末端部分(持ち出しニップル150)を、あらかじめ業者に設置してもらった下水本管にはめれば良いのだ。下水本管の地表に出ている部分も、サイズはVU150管であり、先の『持ち出しニップル150』がちょうどはまる。
では実際に、床下に飛び出しているVU100管に、100⇒75変換ソケットを接続する。
だがそのままでは重力に従ってすっぽ抜けてしまうので、このような金属パーツでしっかり固定する。
32サイズから80サイズまで、ある程度融通を持って固定できる便利なパーツだ。
(買ったのは5個だが、実際に使ったのは2個)
そしてこの後は、伸縮継手を接続し、下水本管まで繋ぐ流れだが、その前にVU75排水管の『勾配』を調整しておく。
勾配とは要するに『傾き』『傾斜』のことである。
汚水を流す場合、傾斜が急すぎるとかえって汚物が流れずに残留してしまうらしく、数値にして『100分の1』もしくは『50分の1』といった、非常に緩い勾配にする必要があるのだ。
排水管の勾配を測るためのツールがあるので、それを用いる。
先の金属パーツの固定ボルトを調整し、勾配が100分の1から50分の1の間に収まるように調整しておく。
調整が済んだら、残りのパーツを接続する。
末端の150ニップルを本管にはめたら、再度勾配が狂っていないことを確認し、接続は終了とする。
ちなみにこの下水本管との接続部は、接着剤を使用せずにただはめているだけである。
このモバイルハウスが建築物に該当しないようにするには、『各種インフラが工具を使わずに手で着脱できること』が必須条件だからだ。
とは言え、塩ビ管は結構きっちりはまってくれるので、接着剤なしでも特に問題はない。
配管保護
『排水管』は、常時水で満たされている『給水管』とは異なり、凍って破裂する危険はない。
だが塩ビである以上、日光による劣化はするので、保護テープで耐候性を確保しておく。
エアコンの時と同じく、非粘着性と粘着性の両種を組み合わせて巻いていく。
保護終了。
便器改造
最後に、便器部分の改造を行う。
ウオッシュレット挿入口
自分は『ハンディウォッシュレット』と呼ばれる製品を持っており、この塩ビ管トイレでも使用し続ける予定である。
だがこのままでは開口部が尻で塞がってしまうため、ウォッシュレット用の挿入口を追加する。
まずは普通にドリルビットで穴を開ける。
そうしてできた横穴に塩ビソケットを挿入。
だが当然、このままではピッタリ収まらないし、隙間が生じるので水が漏れてしまう。
そこで特殊な工具を用い、塩ビ同士を『溶接』する。
『ヒートガン』という工具だが、その名の通り、高温の熱風を出して塩ビを溶接できる。イメージとしてはドライヤーの強力版とでも思えば良いだろう。
まずは穴の開いた部分をよ~く熱する。
こうすることで、あの硬かった塩ビがゴムのような弾力を帯び始める。
そして塩ビソケットを挿入。
仕上げとして穴の周囲にシリコンシーラントやゼリー状接着剤でも塗っておけば、水漏れはなくなる。
共栓設置
次に、便器の内部にゴム栓を追加する。
このトイレには節水のためトラップをつけていないが、当然そのままでは下水管の臭いが逆流するため、トラップ以外の方法で臭いを防がなければならない。
『共栓』と呼ばれる特殊なゴム栓付きパーツを購入し、便器部分に合体させる。
だがこの共栓には、十字形のグリッドが付属しており、これが便の落下に邪魔となるので金属ノコでカットしておく。
カットが終了したら、一旦便器を取り外し、下側からはめる。
この共栓はVP100管と全く同じ外径になっているため、こんな無茶な真似ができる。
そして上からVP100管を挿入し、接着剤を塗布して固定。
共栓の外周から水漏れが発生しないよう、シリコンシーラントを塗布して固める。
(ちなみに塩ビ表面が汚れてますが、ヒートガンの熱で焦げたためであり、アレで汚れているわけではないのでご安心を)
またゴム栓には別売りのチェーンを接続し、直接ゴム栓を触らなくても着脱ができるようにする。
チェーンをハサミで適度な長さにカットし、接続。
用を足すときはチェーンを引っ張ってゴム栓を外し、横脇のボルト部分に引っかければ良い。
用がない時はゴム栓をはめて臭いをシャットするが、さすがにそれだけでは逆流を防ぐのに不安が残るので、使わないときはこうして蓋も閉めておく。
流し台ホース接続口
ウォッシュレット挿入口と同じく、側面に穴を開け、ヒートガンで塩ビソケットを溶接する。
挿入口の先端についているのは、流し台のホースを接続するための専用ソケットだ。
『クリーンアダプター』という商品名で、628円也。
まだこの時点ではやらないが、後ほど流し台を真横に設置し、そこからホースを伸ばして排水を便器に合流させる予定。
外観
くぅッ……完成ッ!
……( ´Д`;)=3 フウッ……
※大事なことなので2度言った。
続く