ソウル=牧野愛博
2015年12月28日17時14分
北朝鮮製とみられる木造船が日本各地に漂着している問題で、北朝鮮軍水産事業所で働いていた韓国の脱北男性(57)が、漁業関係者と軍が外貨稼ぎで共生している北朝鮮漁業の実態を朝日新聞記者に語った。漂着した船舶には、日本海でイカ釣り漁をしていた北朝鮮北東部の咸鏡北道(ハムギョンプクト)清津(チョンジン)の船も含まれるという。
男性は2000年代半ばまで、清津の事業所で、木造船6隻を扱って外貨稼ぎに従事していた。
男性によれば、北朝鮮では1995年以降、個人が自前で木造船を調達し、外貨稼ぎに血眼になっている軍や国家安全保衛部(秘密警察)などに登録。取り締まりを受けにくい軍に登録することが人気だが、船員は軍人ではないという。魚の代金で燃料や船員の食糧などを購入。軍への上納金も求められ、年間約50万ドル(約6千万円)の目標を設定された船もあるという。
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朝日新聞国際報道部
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