年末といえば大掃除。一年のゴミを綺麗さっぱりしてスッキリしてよい年を迎えたいもの。今回は、知らないと無駄なファイルが溜まっているWindowsマシンのストレージをすっきりする方法を教えましょう。


今年は7月にWindows 10が登場し、無料でパージョンアップした人も多いことでしょう。Windows 10になると、Windowsアップデートによる修正プログラムを追加するだけでく、以前はSP版と呼ばれていたようなメジャーアップデートがかなりの頻度で行なわれます。Windowsは今後メジャーアップデートを繰り返して最新機能を提供していくのです。

早速11月にnovember updateとして初めてのメジャーアップデートが実施されました。メジャーアップデートになると、Windowsをインストールするぐらいのファイルをダウンロードし、再起動してアップデートを実行します。

アップデートがかかり新バージョンとなったとき、アップデートに必要なファイルと、以前の状態に戻すための古いWindowsのファイルが残ったままになります。これがバカにならないくらい大きく、マシン環境にも左右されますが、20GB程度はあると思います。


▲いつのまにか筆者の自作マシンのSSDは、空き容量が26GB程度に。

最近のマシンはSSDを搭載し、容量が128GB程度ということもあります。そんなとき、不要なファイルが20GBも食っていたとしたら、非常に無駄です。このようなインストール時の残骸を削除したことがないという人は、この年末いい機会ですからスッキリさせてちゃいましょう。

お手軽にシステムクリーンアップ

まず、エクスプローラーを開き、Windowsの入っているCドライブを右クリック。プロパティーを選択すると現在の使用量と空き容量の割合が染めされています。その横にある"ディスクのクリーンアップ"を選択すると、削除できるファイルが一覧表示されます。


▲Cドライブを右クリックしてプロパティを選択。


▲ティスクのクリーンアップを選択すると削除できるファイルが一覧表示される。

こちらは、ふだん定期的に実行すると、数十MBぐらいは空き容量を増やすことができます。さらに、下にある"システムファイルのクリーンアップ"を選択します。するとシステム関係で削除できるファイルが現われます。

そのなかに、"一時Windowsインストールファイル""以前のWindowsのファイル"の2つがあります。これがアップデートによって残されたファイルです。


▲システムファイルのクリーンアップにすると、さらに削除できるファイルが増える。"以前のWIndowsのインストール"は以前の環境に戻るためのファイル。


▲"一時Windowsインストールファイル"は新バージョンをインストールするためにダウンロードされたファイル。

まず、"一時Windowsインストールファイル"は最低限チェックしてください。あと、"以前のWindowsのファイル"ですが、現在Windowsの環境がちょっと不安定だと感じているのであれば、このファイルがあれば以前のバージョンへ戻すことができるのでやめたほうがいいです。


▲実行して削除すると復元できない旨の警告が表示される。

特に問題なく快適に使えているのであれば、もう以前のバージョンには戻らないでしょうから、バッサリ削除しちゃいましょう。この2つのほか、削除できるものすべてチェックしたら、筆者の環境だと25GBを超えました。

あとは実行すればスッキリします。SSDやHDDなど環境によっては時間がかかることがあるので、終わるまで焦らず待ちましょう。これで空き容量がグッと増えたはずです。


▲25GBも減って空き容量が大幅回復。でも77GBも何に使用しているんだろうか?

これで空き容量が増えましたが、アプリをいろいろインストールしたり削除したりして、容量が圧迫されてきたと感じている人もいると思います。そんな時は思い切って再インストールをおススメします。

回復を使って再インストール

筆者の経験からWindowsを使い続けていくと動作がなぜか重くなって来たり、空き容量が減っていったりします。年に1度、それこそ年末の大掃除の時期にすっきりと初期状態に戻してすっきりした新年を迎えようじゃないですか。

ということで、筆者もこの年末実行しました。やり方はWindows 7以前より非常に簡単です。設定の"更新とセキュリティ"で"回復"を選択します。上にある"このPCを初期状態に戻す"を実行します。


▲設定の"更新とセキュリティ"にある"回復"で"このPCを初期状態に戻す"を実行する。

実行時にまっさらにして再インストールするか、個人用のファイルを残したままにするか選択できます。アプリはすべて消されるため再インストールしなければなりませんが、データは残すことができます。でも、ここはまっさらにして再インストールをオススメします。

消されたくないデータは別のストレージへ移動するか、OneDriveなどのクラウドストレージへバックアップしておきましょう。この過程を忘れて再インストールしたらデータもろとも消えてしまうので注意が必要です。


▲実行するとまずデータファイルを保持するか否か聞いてくる。スッキリしたいなら、データはバックアップを取り"すべて削除する"を選択する。場合によっては出荷状態に戻すという選択肢も出てくる。


▲削除するドライブを指定する。Windowsのドライブのみにしておこう。


▲削除する方法を選択。クリーニングするとかなり時間がかかるので、"ファイルの削除のみ行う"を選択しよう。

Windows 8以降、超絶ラクになったのは、使っていた環境のバージョンをダウンロードしてインストールしてくれること。以前だと、ROMやUSBメモリーから再インストールしなければならず、最新版にするにはインストール後にアップデートさせる必要がありました。手間ひまかけずにできるので、筆者の環境では再インストール作業が20分で終わりました。

まぁ、そのあと今まで使っていたアプリや、プリンターやスキャナーなどのドライバーを再インストールしなければならないので、そちらのほうが数倍時間がかかります。しかし、こうして再インストールして、いま使用するアプリだけに絞った環境にすると、筆者の場合は50GB以上スッキリしました。


▲これが、再インストールした直後のドライブ使用量。Windowsだけなら20GBも使っていない。


▲必要なアプリをインストールし、クラウドストレージを同期させてローカルに落とした状態。それでも42GBなので、掃除する前の91.5GBに比べて50GBほど減ったことになる。

絞ったといっても大幅に絞った訳でもなく、細かなツール類を入れていない程度です。しかも、クラウドストレージ以外のデータ関係のファイルはすべてほかのドライブに保存するようにしています。基本的にWindowsとアプリとそれに関する設定、クラウドストレージのデータしかない状況で、この容量の減りようときたら......。いかに使い続けていると無駄なファイルが増え続けていくのかがわかります。

ちなみに、筆者はWindows Insider Programに参加していますが、再インストール後も最新ビルドのInsider Preview版になるので、ホント再インストールに関してはラクになりました。

環境を心機一転したいなら、回復による再インストールが絶対オススメです。年の瀬の時間があるときにWindowsマシン環境を一度チェックして、実行しましょう。
50GBも空き容量が回復することも!Windowsマシンのストレージお掃除でスッキリ年越し

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