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 信用金庫最大手の京都中央信金(京都市)が、伝統的な町家の購入や改修向けの専用ローンを年内に始める。町家を使った飲食店などへの貸し出しを増やし、市外から町家に移り住む人を取引先に広げるねらい。

 11月に就任した白波瀬誠理事長が朝日新聞の取材に答えた。町家のローンは、市や大学などの調査で「京町家」と認められた物件が対象。通常の住宅ローンと同じ審査だと担保価値が低くて貸せないケースでも、貸し出せる。これまで個別対応だったが、一般的な商品にする。白波瀬理事長は「京都らしさを残すことにも貢献できる」と話す。

 同信金は4兆円を超える預金を持つ。白波瀬氏は、13年余り理事長を務めた布垣豊・現会長の後任。