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 千葉県君津市で祖父母を殺したと自首し、祖母(64)への殺害容疑で逮捕された県立高校2年の男子生徒(17)が「通行人でも殺そうかと考えたが、逃げられると思い、身内にした」という趣旨の供述をしていることが28日、県警への取材でわかった。県警は、2人が死亡した経緯について調べている。

 県警によると、男子生徒は、これまでの調べに対し「学校でのストレスを解消するため、人を殺すことを思いついた。誰でもよかった。祖父母に恨みはない」と話した。相手が祖父母だったことについては「通りがかりの人だと逃げられると思った」と話したという。一方で「今思えば大変なことをしてしまったと後悔しています」とも述べているという。

 男子生徒の逮捕容疑は、君津市の祖父母宅で23日早朝、祖母の頭を刃物で刺すなどして殺害したというもの。祖母は2階の部屋で床にうつぶせの状態で見つかった。頭頂部から後頭部にかけて何度も刺された痕があったといい、県警は強い殺意を持って執拗(しつよう)に襲ったとみている。2階では血のついたナイフとつるはしが見つかった。

 祖父母宅1階の玄関近くの部屋では、祖父(67)が仰向けで死亡した状態で見つかった。頭頂部には刺し傷や鈍器で何度もたたかれた痕があったという。1階からは血のついた金づちが見つかった。県警は28日、2人を司法解剖し、死因を調べる。