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2015-12-28

ベイズ統計の入門書が出版ラッシュなのでまとめてみた

最近、ベイズ統計の入門書がたくさん出版されているので、ここで一旦まとめてみようと思います。

1. 基礎からのベイズ統計学: ハミルトニアンモンテカルロ法による実践的入門 (2015/6/25)

データ分析業界ではかなり有名な豊田秀樹先生の本です。

難易度としては易しいほうだと思います。

最新のハミルトニアンモンテカルロ法について容易に解説されているところが特徴です。

Stan ユーザでここらへん分かっていないのなら必読の本だと思います。

勉強会も開催されていて、スライドも公開されていますので、これらを見ながら読み進めていくといいと思います。

2. 岩波データサイエンス Vol.1 (2015/10/08)

岩波データサイエンス Vol.1

岩波データサイエンス Vol.1

岩波から出版された「岩波データサイエンス」、シリーズの一冊目の特集が「ベイズ推論とMCMCのフリーソフト」でした。

難易度としては簡単なものから難しいものまで多岐に渡っています。

ベイズ推定を行う際の実践的な内容が盛りだくさんというのが特徴です。

特筆すべきは、サポートページの充実ぶりです。購入を検討している人は、一度このサイトに目を通しておくといいと思います。

3. ベイズ計算統計学 (2015/10/10)

ベイズ計算統計学 (統計解析スタンダード)

ベイズ計算統計学 (統計解析スタンダード)

結構ガチな入門書。数式を使って入門したい人向け。

著者は下記の資料を書いた方なので、購入を検討している人は、一度見ておくといいと思います。

4. 完全独習 ベイズ統計学入門 (2015/11/20)

完全独習 ベイズ統計学入門

完全独習 ベイズ統計学入門

安定の小島寛之完全独習 統計学入門 を書いた人です。この本を読んで気に入った人ならぜひ読むべきでしょう。

難易度はかなり易しいですが、学べる範囲は狭いです。

著者が思う「ここだけは理解してほしい」というポイントを重点的にかみ砕いて説明します。

最初の一冊としてはベストかもしれません。

著者による書籍紹介はこちら。

5. 見えないものをさぐる―それがベイズ (2015/11/28)

読んでませんが、Excel でベイズをやるらしい。

解説する上で最小限必要とする数式は掲載しますが、ベイズ法で大きな障害となる「計算が難しい」という問題点をツール「Weka」や「Excel」を積極的に使用して簡略化し、データ分析の敷居を低くすることで、「理論より実践」を目指します。

6. まずはこの一冊から 意味がわかるベイズ統計学 (2016/2/24)

まだ発売されていませんが、こういうのも出るらしい。

具体的な例題も豊富な本書は、「専門書はとっつきにくいけれども数式のない入門書では物足りない」「これから本格的に学んでいこう」という読者にとって最適な「入門書」です。

既刊

ベイズ統計の入門書はすでにたくさん出ていて、いいものがありますのでついでに紹介します。

1. 史上最強図解 これならわかる!ベイズ統計学 (2012/2/21)

史上最強図解 これならわかる!ベイズ統計学

史上最強図解 これならわかる!ベイズ統計学

最初に読む本の定番になっているのではないでしょうか。わかりやすいです。

最後に出てくるこの図が個人的にはお気に入りです。

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2. 図解・ベイズ統計「超」入門 あいまいなデータから未来を予測する技術 (2013/12/18)

上記の本と内容は基本的に変わりませんが、こちらは読み物要素が入っているので、文系向きかも。

3. 異端の統計学 ベイズ (2013/10/23)

こちらは完全に読み物。長いですが、文章を読むのが好きな人にはいいかも。私は途中で挫折しました。

4. Think Bayes ―プログラマのためのベイズ統計入門 (2014/9/6)

未読ですが、Think Stats が面白かったのでこちらも良いかなと。

プログラマ向けの入門書で、Python で書きながら学ぶ感じです。

5. 入門ベイズ統計―意思決定の理論と発展 (2008/6)

入門ベイズ統計―意思決定の理論と発展

入門ベイズ統計―意思決定の理論と発展

私が最初に学んだ本なので思い入れが深いですが、分かりやすさでは上で紹介した入門書の方が良いかもしれません。

ただ、非常に面白い本なので、ある程度学んだあとでいいので、ぜひ手に取ってほしいです。

6. 計算統計 2 マルコフ連鎖モンテカルロ法とその周辺 (2005/10/27)

Amazon レビューでも書かれていますが、伊庭先生の一章は必読です。

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