「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」13話を視聴。

昌弘は兄を庇って死に、
鉄華団とブルワーズの戦いで
双方ともに多くの死傷者が出た。
昌弘は最後は心を通わせ兄と手を繋げた。
昭弘も(本編上はともかく)最後には死ぬのだろうが、
兄と弟、再び巡り合ってほしいと願う。
死ータナトス
今回は色濃く死と生を描いた展開だった。
まずOPに入る前は、鉄華団とブルワーズの戦闘で死そのものを描く。
OP後は生者が死者を送り出す、葬送をもって死を描く。

花火のように美しい光が、生と死を象徴するかのよう。
鉄血の世界ではオルガのように葬式の概念に希薄なのもいるようだ。
今の日本とは違い、葬式の意識が薄い世界だからこそ、
若者達の死を描く本作で葬式を行うことに意味や価値が見いだせるのだろう。
生-エロス、そして半勃起
そして死者を送り出した後に描かれるのは生への執着、意識だ。
エロスといってもいいのかもしれない。

まず泣き止まないライドがフミタンに抱きつくシーン。
ライドは死への恐れと死者への悲しみで感情がいっぱいになり
フミタンのおっぱいの柔らかさに安らぎを求めたのだろう。
私はこのシーンで半勃起的な気分を味わった。
つまりライド、羨ましすぎるという気持ちである。
私もフミタンの胸で泣きたい。
参考:
アニメキャラ半勃起論について 
次に名瀬とアミダは鉄華団との話し合いが一段落後、激しいキスを交わす。
名瀬は「人死が多い年には出生率が高まる」「子孫を残そうとする」と言う。
明らかにセックスを意識した発言。生への執着が強く伺える。
このシーンはライドとフミタンのような半勃起では済まない。
フル勃起してしまいそうな感覚。
名瀬はフル勃起していたであろうと推測する。
話は前後するが、ライドとフミタンのシーンは
ライドが子供ゆえにセックスの匂いは感じないが、
最初に(フミタンとライドのような)母と子の関係のようなエロスを見せて、
次に名瀬とアミダの恋人のセックスなエロスで見せる順番が上手いと思った。

最後に三日月の手の震えを察知したクーデリアが三日月を抱きしめる。
クーデリアは感情を表に出さない三日月の微妙な変化を見逃さなかった。
グダルの「戦闘を楽しんでいる」と指摘された点、
葬式には恐らくオルガと同じようにピンと来なかった点、
名瀬とアミダの濃厚なキスに微妙な反応をした点など、
三日月のの周りに出来事が起こって、
心の奥底にある感情が揺り動かされたのかもしれない。
そんな三日月にクーデリアが優しさを見せるシーン。
このシーンも三日月羨ましいなぁと思い、心が半勃起してしまう。
そんな三日月はクーデリアの優しさに可愛さを感じて衝動的にキスをする。
さすがクーデリア、本作随一のおっぱいの持ち主である。
三日月の心を動かしていると思った。

「オーーールフェーーーンズ」
キスをすること自体が、強い感情表現の表れでもあろう。
三日月の心の中に変化を感じさせる象徴的な瞬間でもある。
その変化はエロス-生への執着に起こったのかもしれない。
まとめ
今回は死と生の色濃い物語を存分に堪能できた。
死の後には生がある。生があればセックスがある。
放送時間だけにセックスは描けないが、セックスの代替としてのキスは描ける。
そんな生と死の強い感情を描いた話だった。
今回の絵コンテは、芦野芳晴さん。
まどかマギカの1話~3話の絵コンテを担当し、
マミさんの首を容赦なく飛ばした感じを彷彿とさせた演出だった。
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