「指で乳を掴む触感を再現する装置」を「台所の○×△」で作ってみよう!
POST DATE 2015.12.27
昨年、2014年の初夏を迎える頃、日本の研究者によるひとつの発表が、全世界の男性を驚かせました。それは「女性の乳に触れる指の触感を再現する装置を作った」という、岐阜大学の遠藤氏らによる夢のような研究報告でした(”Softness Display by a Multi-Fingered Haptic Interface Robot”)。指先にシートを当てて、そのシートを「張る力」を機械で自動調整することで、色んなものの触感を再現することができるシステムを作り、その応用例として「女性の乳を指先で掴む触感を擬似的に体験できる装置を作った」というわけです。
「自分の指先で女性の乳の触感を体感できる装置」となれば、欲しくてたまらない!と思う人は(男子に限らず)数え切れないほどいるはずですが、それが「日本の最先端の科学技術によって作り出された装置」ともなると、気軽に買って手に入れるわけにもいきません…。そこで、今回は、そんな男性みんな欲しくてたまらないはずの「女性の乳を指で触る時の疑似触感を再現する装置」を簡単に作ることができる、「大人の科学」テクニックを書いてみることにします。
まずは岐阜大の論文を読んでみます。すると、実測した「女性の乳モデル」の特性として、図.8 (b)に「指先で5ミリメートル押し込むと50グラム重くらいの力を感じる」のが「女性の(そこそこ大きな)乳だ」と示されています。つまり、1ミリメートル指先を押し込むたびに10グラム重、言い換えれば1円玉10枚くらいの重さを感じさせるのが「乳の触感だ」というわけです。…となれば、そんな触感を生み出す装置を、家に転がってそうなもので作りだしさえすれば、「乳の触感を作り出す夢のマシーン」が手に入ることになります。
さて、「誰に家にもありそうなもの」の王様的な存在は、もちろん「輪ゴム」です。一番よく見掛ける輪ゴムは16号と呼ばれるものですが、この輪ゴムは大雑把に言うと「100ミリメートル伸びると100グラムの物を持ち上げられる」くらいの「強さ」があります。つまり、「(1ミリメートルあたりに換算すると)1ミリメートル引っ張ると1グラム重の力がかかる」というわけです。…ということは、輪ゴムを10本束ねて・指の先に引っかければ、「1ミリメートル押し込むたびに10グラム重の力を感じられる」仕組みができあがる、つまり先の論文に書かれていた「乳の堅さを再現するマシーン」が誕生することになります。
というわけで、輪ゴムを指に引っかけて「(少し柔らかめの)乳触感を体感している」ようすが、右の写真です。輪ゴムの本数を調整すれば、たとえば多めの本数にすれば堅めの乳(「大人の科学」専門用語的にはヤング率が高いと言われます)も再現できますし、少なめの輪ゴムを使うならヤング率が低い乳触感を再現することもできます。日本の最先端科学技術によって生み出された(男子のための)夢のドリーム・マシーン、家に必ず転がっているだろう輪ゴムを使って、自作してみるのはいかがでしょうか?