12月18日から公開が始まった「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」。
ありとあらゆるタイアップ・プロモーション!イベント!グッズ!
これは「祭り」です!
いまを生きているから、この祭りに遭遇できている。
ろくすっぽ観たことないんですが、せっかくならこのウェーブに乗っかってみよう、ということで、鑑賞してきました。
2時間半あっという間!エンタテインメントの極み!
息をつかせぬ展開、魅力的なキャラクター、映像美、音楽、旧作ファンのくすぐり。
エンタメ要素がこれでもかと詰め込まれていて、観終えたときに疲労感を抱くほどでした。
シリーズに思い入れのない私が鑑賞してそう感じたのですから、往年のファンはトキメキでこころ爆発状態だったんじゃないでしょうか。
直前に大急ぎで旧6作を観たのですが、エピソード7「フォースの覚醒」は、エピソード2~3のネチネチした愛情嫉妬コンプレックスの要素と、4~6のスカッとするアドベンチャー&絆じわり要素が合わさった印象を受けました。
当然ながら、事前の予告やポスターを一生懸命見るようなこともせず、映画館に行きました!(したがって、町山さんたちが話されていた”ファズマ問題”などは我が身に生じませんでした!)
それでもこんなにも楽しめるよということで、一方的に感想を語らせてください。
■レイの存在感
強く賢く、凛とした美しさを兼ね備えた新ヒロイン。
それでいておてんばな一面もあるのがたまらない。
新人女優のデイジー・リドリーが演じているのですが、読売新聞でのインタビュー記事をたまたま読んだときは、それほど記憶に残らなかったんです。何様だよという感じですみません。
でもスクリーンのなかでの彼女の存在感といったら、すごいです。
眉や目の動きひとつとっても、立ち居振る舞いをとっても、ものすごく華がある。
あのインタビュー記事、もう一度読み返したい!
■コンプレックスの塊!カイロ・レン
マンガもアニメもドラマも、なにかとコンプレックスを抱えているライバルキャラクターに想いを重ねがちなのですが、カイロ・レンが実に面倒くさくてワクワクします。
悩める自分に酔って自滅している感じ、俺って悲劇のヒーロー・・・と思い込んでいる感じ、たまらない。
特別な存在になりたいのに、自分には生まれつきのカリスマ性のようなものが欠けていることを悟ってしまっているんですよ、きっと。辛かろうなあ。
カイロ・レンを演じたアダム・ドライバーの、ナヨっとした、自信がなさそうな表情もよかった。
エピソード2~3のアナキンもめんどくさくて大好きですので、いやー、なるほどお2人はそういう関係でしたか、そうでしょうねえとニヤニヤしちゃいました。
アナキン役のヘイデン・クリステンセンって、いま調べてみたらアナキン役でゴールデンラズベリー賞(最低助演男優賞)を獲っちゃってるんですね。
あの卑屈な表情、あぶなっかしい感じ、最高にうまいなあと思ってたんですが・・・。
こじらせキャラは大好きなので、今後がとても気になります。
(吹き替えは津田健次郎さんだったんですね・・・吹き替え版観ればよかった・・・)
■ハックス将軍の演説ゥゥゥゥゥ
カイロ・レンとともに新たな敵陣営「ファースト・オーダー」を仕切るハックス将軍。
もっと登場させてほしかったです!!!
こじらせキャラも大好きですが、それ以上に、「感じの悪いインテリイケメンキャラ」は大好物です。
ハックス将軍の感じの悪さ、無表情なところ、かっこよかった・・・。
そんな彼の見せ場といえば、ファーストガンダムのギレンばりの演説シーンでしょう。
イケメンに震えました。ごちそうシーンをありがとう。
話は逸れますが「オッサン」要素が加わるのも実にグッドでして、最初のデススターの司令官の人とか、ドゥークー伯爵なども好きです。
(エピソード3のドゥークーさんの死に際の「ガーン顔」なんて最高だった・・・!)
スター・ウォーズ ライトセーバーチョップスティック ドゥークー伯爵 (キャラクター箸)
- 出版社/メーカー: 壽屋
- 発売日: 2011/07/29
- メディア: おもちゃ&ホビー
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
■ルークに同情してもしきれない
鑑賞前に町山さんのラジオを聴いていたんですが、エピソード4~6のルークって辛い目にしかあっていないんですね。
(町山智浩)まず、自分の育ての親を殺されて、自分の師匠を殺されて。で、それを殺した犯人のいちばん悪いやつと思っていたダースベイダーが自分の父親だって言われて。
(赤江珠緒)うんうん。そうでした。
(町山智浩)で、しかも手首を切断されて。自分の父親に。最後はね、父親が目の前で死んでいってそれを荼毘(だび)に付すっていうね。
(赤江珠緒)ああー、そうか。
(ラサール石井)だからギリシャ悲劇みたいなんですよね。
(町山智浩)そうなんですよ。だからぜんぜん本人幸せになっていないし、しかも、銀河を救ったのはルークなんですけど、そのことはたぶん、誰も知らないんですよ。
町山智浩 スターウォーズ6部作に隠されたジョージ・ルーカスの人生を語る
その上、こんな目に遭っているなんて・・・と、序盤でかなしくなりました。
もうちょい報われたっていいのに。
エピソード8以降でよろしく頼みたいところです。
あと、スター・ウォーズシリーズって手首詰めがちだなと思いました・・・意図的になんでしょうか?
■新ドロイドに萌え
ごろごろうごく雪だるま型ドロイドのBB-8。
エピソード3あたりでR2-D2が「ウィィィィィィン」と唸るのが大好きでそれを上回ることなんてないだろうと思っていましたが、首をかしげるところと「ライターしゅぼっ」なシーンがかわいすぎて悶えました。
R2-D2になついている感じももう、このシーンだけでありがとうという感じでした。何度でも見たい。
もう一度観たい!吹き替えで!
かなりの付け焼刃状態で臨んだ「フォースの覚醒」鑑賞でしたが、ぐいぐい惹きこまれて、「スター・ウォーズいいかも」と覚醒させられた感があります。
ポーがとにかくイケメンの塊だし、フィンを通じてストームトルーパー事情に興味を持った。
ハリソン・フォードもキャリー・フィッシャーも素敵だったなあ。
関心が無くても、せっかくなのでこの「祭り」に乗ってみてほしいと思いました。
ざっとでいいから1~6を観てからだとより楽しいかも?
いやいや、7を観てから、4~6、1~3と見てみるのもアリなのかもしれません。
とにかく、「決して、旧作ファンのためだけの作品ではない!」というのが感想です。
日本語で喋るカイロ・レンを拝むためにも、もう一度観てもいいなと思うくらいでした。
そういえば、隣では「映画ちびまる子ちゃん」やってました。
友蔵じいさんの声って、ルークの声なんですよね・・・(島田敏さん)。