正直とは何かというと、言葉の世界なのである。
すべてを言葉で伝える、という発想だ。

言葉で伝えるのは実はあまり好ましくなく、本当は言われなくてもわかる方が望ましい。

長男は不器用で次男は器用だというのは、かなり強い傾向があり、多くの人の見解が一致するところであろう。
長男は言葉の世界に生きており正直者だが、次男は言葉の世界に生きていない。
長男だと親と言葉で確認し合いながら生きているが、次男だと確認されないのである。
そしてあれこれ細かく言われてない次男の方が要領がいいのである。

正直とは親に全てを申告する発想であり、言葉でなにもかも説明しようという態度であるから、この悪癖が身についていると、人間の裏側が読みづらくなる。

いろんな意味で人間は正直には説明しない。
必ずしもこれはずるさではなく、あんまり正直に言うと角が立つことは多々ある。
何でもかんでも明け透けに言うのは、まさに発達障害の世界である。
敢えて言わないというのも、ひとつのモラルであるから、嘘がすべて人倫に反しているということはない。

次男が器用なのは「正直に言いなさい」と親から情報開示を迫られないからである。
言葉で確認作業をしてしまうと、ソーシャルスキルが低くなる。
親の過干渉というのが問題になるのも、他者とのコミュニケーションは、あえて言わないというのが基本なのに、過干渉だと言葉に囚われるからである。







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