2015 Advertising: デジタル・アドの存在が、世界中のメディアを再編していく
民衆にアキレス腱をさらすプラットフォームの方が信頼できる・・・?
いわゆるデジタル・アドの世界ですが、他のメディアとの比較においても、すでに圧倒的な優位性を示しており、今後もその傾向が、さらに強まっていくのでしょう。とにかく、このチャートに示される Google の強さは、並大抵のものではありません。そして、大差の二番手に甘んじている Time Warner のすぐ後ろには、すばらしい勢いでモバイル広告の売り上げを伸ばしている、Facebook が迫っているという状況です。
こうした、とても大きな変化が、Google で17年、Facebook で10年という歴史の中で、つまり、きわめて短時間のうちに生じているのです。さらに言えば、これからスマフォを手にする若者たちの大半が、この二社のプラットフォームを活用することで引き起こされる、メディア利用人口動態の変化が、そこに痛烈な追い打ちをかけていきます。もちろん、新聞やテレビといったメディアが死ぬわけではありませんが、既存メディアの既得権は、ことごとく破壊されていくでしょう。
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でも、メディアと広告のプラットフォームが、こうして寡占化されることは、はたして良いことなのでしょうか? もちろん、この二社に対抗する、第三、第四の勢力の登場が待ち望まれますが、インターネットをプラットフォームとして、数十億の人々を引き寄せるサービスを持ち、広告の売り買いを自動的に処理する場を提供し、それらを運用するデータセンターから、そこで消費される電力の生成までも自前で完結する企業が、それほど簡単に誕生するとも思えません。
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