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三省堂問題 6地区で英語教科書を他社から変更
12月28日 4時08分

三省堂問題 6地区で英語教科書を他社から変更
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「三省堂」が小中学校の校長などに検定途中の教科書を見せて現金を渡していた問題で、校長らがどの教科書を使うかを決める「採択」に関わった6つの地区で、中学校の英語の教科書がほかの社のものから三省堂に変更されていたことが分かりました。
この問題で、三省堂は平成21年から去年にかけて小中学校の校長などを集めた会議を開き、外部に見せることが禁じられている検定途中の英語と国語の教科書を合わせて53人に閲覧させたうえで、現金5万円を渡していたことが分かっています。このうち21人は会議に参加したあと「調査員」などに選ばれて、どの教科書を使うかを決める「採択」に関わっていました。
NHKがこの21人が採択に関わった自治体などに取材したところ、群馬県高崎市と安中市で作る採択地区、三重県四日市市など1市3町の採択地区、それに岡山市や福岡県糸島市など合わせて6つの地区で、中学校の英語の教科書がほかの社のものから三省堂に変更されていたことが分かりました。
このうち岡山市の教員は、検定中の教科書を見る前に三省堂の会議を退席しており、すぐに現金を返していたということで、市は採択への影響はなかったと見ています。
一方、四日市市などの採択地区では、調査員から「三省堂がより適している」という評価が示され、三省堂の会議に参加していた当時の校長が調査員の意見を取りまとめる立場だったことから、不正な影響がなかったか引き続き調べています。
国語の教科書については、参加者が採択に関わった地区で三省堂に変更したケースはこれまでのところ確認されていないということです。
文部科学省は各地の教育委員会を通じて詳しい経緯を調べています。

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