東京人生ゲーム Vol.10

東京人生ゲーム:44歳二子玉川で悟る、“狂った街TOKYO”での自らの地位

弱肉強食だけど、誰にでも可能性がある街。それが東京。


この20年、紆余曲折ありましたが、ようやく自分の“東京での地位”が見えてきた気がします。きっと皆さん、こいつ薄っぺらいなとか、こいつの将来大丈夫かよとか、思ったことでしょう。

だけど、そんな心配、大きなお世話だよと思っています。他人の心配する前に、自分の心配をした方が賢明だと思いますよ。この20年間、僕は僕なりに必死で東京という大海を泳いできました。時に溺れかけたこともあります。東京は弱肉強食の世界。ですが、多くの人に門戸が開かれている、“可能性”のある街。それが最大の魅力だと思います。

たしかに東京で生まれながらに裕福な人もいるでしょう。東京を目の前に誰しもが平等であるなどという綺麗ごとは言いません。東京内での格差は他県より確実に大きいでしょう。それは事実です。周りの人間と比べてしまうことで、同調圧力や出世圧力を無意識に感じることもあるでしょう。

しかし、頑張り次第で上に上がれる“気がする”のが東京の魅力です。隣の隣まで見渡してみれば、総合商社で年収1,000万円で調子に乗っていた自分がアホみたいに思えるように、年収3,000万円の医者や弁護士や外資金融マンもいますし、キャピタルゲインでウハっている起業家もいます。

あなたが何気なくスターバックスで座ってコーヒーを飲んでいる席の隣にいる人は、実はそのような実力者やr(リターン)の世界の住人なのかもしれません。そうしたレベルの高い人と接することで、自らを高めようと意識し、実際に高みを目指し、それ相応の地位を築いていけること“も”ある。

己の限界に制限をかけない野心家にとって、東京は恵まれた環境だと思います。広い世界が見え、多様なライフスタイルをイメージでき、少し手を伸ばせば理想とする生活が手に入るかもしれない。

みなさんはなぜ東京に住み、東京で何を得たいと思って、もがいていますか?

みなさん、なぜ東京で消耗してるのでしょうか?


僕は千葉の出身なので、取り立てて明確な意思があって東京に固執してたつもりはありません。大学に入り就職するには東京が一番都合が良かった。

僕のようにあまり意識的ではなく東京にいつづけた人もいれば、地方から上京してきた人もいるでしょう。

たしかに満員電車は消耗しますし、通勤時間帯の田園都市線の乗車率はハンパないです。六本木とか都心の物件は狭いのにアホみたいに家賃が高い。

そう、たしかにTOKYOは“狂った街”なんです。

それでも、東京は刺激的な人にたくさん出会えるし、世界一といえるほど美味しいレストランも多い。それなりに娯楽も楽しめますし、稼ごうと思えば秒速で1億稼げる可能性もあるんです。

東京にはそれだけ人を惹きつけ続ける魅力があるんだと思います。戦後一貫して東京は人口が増え続けています。2020年をピークに減少するという説もありますが、3.11があった2011年さえ他県からの転入超過で、人口が増え続けました。

みなさんもこの“狂った街・TOKYO”で自らの東京人生ゲームを続けてみてください。フリーザみたいなやつに出くわして、無力感に苛まれる日もあるでしょう。でもきっとそこには得難い経験が沢山あるはず。辛くなったときは、こんなやつがいたなって、僕のことを思い出してください。蒲田で掃き溜めのような人生を彷徨った時代があったこんな僕だって、その後悪くない人生を送っていますよ。

清春の胸からは、狂った街・TOKYOでのPASSIONが消えてしまったようですが、僕の東京でのパッションは消えちゃいません。この良くも悪くも狂った街を、味わい尽くしてやろうじゃないですか。

Fin.

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