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無戸籍解決に向け最高裁 家裁に対応要請
12月28日 4時07分

無戸籍解決に向け最高裁 家裁に対応要請
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離婚した女性が前の夫との関わりを避けるため、子どもの出生届を出さないことで起きる「無戸籍」の解決に向けて、最高裁判所が先月、全国の家庭裁判所に文書を送り、戸籍を得るための調停を行う場合、前の夫の関与が必要ないものもあることを当事者に説明するよう求めていたことが分かりました。
「無戸籍」の主な原因は、前の夫に暴力などを受けた女性が、離婚の協議中や直後に別の男性の子を生むと前の夫の戸籍に入るため、それを避けるために出生届を出さないことだとされています。
こうした場合でも、家庭裁判所に調停を申し立て、親子関係がないことを前の夫に確認するか、今のパートナーに父親と認知してもらえば、前の夫の戸籍に入らずに戸籍を取得することができます。しかし、無戸籍の人の支援団体からは、「裁判所から前の夫との間で調停をするように言われ、諦めた人もいる」という指摘が出ています。
最高裁判所は、誤解を生んでいるおそれがあるとして、先月、全国の家裁に文書を送り、調停には前の夫の関与が必要ないものもあることを説明するよう求めました。
無戸籍の人を支援する高取由弥子弁護士は、「ドメスティックバイオレンスなどが原因で前の夫と関わりたくない女性は多い。裁判所の対応が変われば、戸籍を得ようとする人が手続きをしやすくなる」と話しています。

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