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「ストレス解消したかった」逮捕の高2供述

 千葉県君津市の民家で60代の男女が遺体で発見された事件で、県警君津署は27日、近くに住む孫の県立高校2年の少年(17)を祖母(64)に対する殺人容疑で逮捕した。少年は26日夜に「おじいちゃんとおばあちゃんを殺した」と同署に自首していた。「学校の友達関係で悩み、ストレスを解消したかった。誰でも良かった。祖父母には恨みはなかった」と供述しているという。【信田真由美、阿部義正、円谷美晶】

     逮捕容疑は12月23日早朝、君津市内の祖父母宅で、祖母の頭部を刃物で刺して殺害したとしている。少年は容疑を認め、祖父(67)についても「自分が殺した」と話しているといい、同署は今後、祖父殺害の容疑でも調べる方針。

     少年は26日午後6時過ぎ、1人で歩いて署に自首し、「人を殺したら必ず捕まると思った。気持ちの整理が付いてから警察に来た」などと告げたという。

     同署によると、祖母の頭にはナイフによるとみられる複数の刺し傷があり、祖父の頭部にはつるはしによるとみられる傷があった。室内からは血のついたナイフとつるはし、金づちが見つかっており、複数の凶器が使用された可能性がある。

     祖父母は2人暮らし。少年は近くの住宅に母親(41)と住んでいたが、幼い頃は祖父母と4人で同居していた時期があり、最近も1人で時折訪問していたという。同署は、少年が持っていた合鍵を使って侵入したとみている。

     少年が通っていた高校によると、少年は遅刻や欠席もなく事件前日の22日の終業式にも出席していた。6月の三者面談では美術系の専門学校への進学を希望していたという。教頭は「おとなしく真面目な生徒。いじめなどのトラブルも聞いていない」と話した。

     部活動はしておらず、5月からは学校の許可を得て市内のホームセンターでアルバイトをしていた。ホームセンターによると、平日に1日2時間勤務し、担当者の男性は「他のアルバイトと変わらない普通の子だった」と話した。

     高1の時に同級だった女子生徒は「とにかくおとなしくて目立たない子だった。怒ったところは見たことがない」と驚いていた。

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