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逮捕の男子高校生 強い殺意で複数回刺したか
12月27日 18時45分

逮捕の男子高校生 強い殺意で複数回刺したか
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千葉県君津市の17歳の男子高校生が祖父母を殺したと警察に自首し、殺人の疑いで逮捕された事件で、遺体で見つかった祖父母には、頭を複数回にわたって刺されたり殴られたりしたとみられる傷や跡があり、警察は強い殺意があったとみて調べています。男子生徒は「友人関係でストレスを感じていた。殺すのは誰でもよかった」と供述しているということです。
この事件は26日午後6時すぎ、千葉県君津市に住む17歳の高校2年の男子生徒が「おじいちゃんとおばあちゃんを殺した」と君津警察署に自首し、市内の住宅から男子生徒の67歳の祖父と64歳の祖母が遺体で見つかったものです。
警察はこのうち祖母について、今月23日の早朝に男子生徒が頭を刃物で刺すなどして殺害したとして、27日、殺人の疑いで逮捕しました。
警察の調べに対し、男子生徒は「学校の友人関係でストレスを感じていて、ストレスを解消しようと人を殺すことを思いついた。殺すのは誰でもよかった。祖父母に恨みはなかった」などと供述しているということです。
警察のこれまでの調べで、祖母は2階の部屋で、祖父は1階の玄関近くの部屋で、いずれもパジャマ姿で倒れていて、祖母の頭には複数回にわたって刃物で刺されたとみられる傷がありました。また、祖父の頭にも鈍器のようなもので何度も殴られたような跡や刺されたとみられる傷があったということです。
住宅の2階からはつるはしとナイフが、1階からは金づちが見つかり、いずれも血が付いていたことから、警察はこれらが凶器として使われたとみています。
警察は、男子生徒に強い殺意があったとみて詳しい動機や事件のいきさつを調べるとともに、祖父に対する容疑についても捜査を進めることにしています。

教頭「ストレス思い当たらず」

逮捕された男子生徒が通う高校の教頭は「非常にまじめな青年という印象で、ストレスを抱えているようには見受けられなかった」と話しています。教頭によりますと、男子生徒はおとなしくて礼儀正しく、高校には休まず出席していたということです。
また、生徒を対象に年に数回実施しているアンケートでも悩みなどを抱えている様子は見当たらず、いじめの可能性をうかがわせる記述もなかったということです。
男子生徒が警察の調べに「学校生活でストレスがあった」と供述したことについて、教頭は「全く思い当たらず、ただ驚くばかりです」と話しています。
事件を受けて高校では、ほかの生徒や保護者に動揺が広がっているとして、28日にも臨時の保護者会を開いて状況を説明するとともに、年明け以降、スクールカウンセラーを増員して生徒らの心のケアに努めることにしています。

今後の捜査の焦点は

今後の捜査では動機の解明が最大の焦点になります。男子生徒はこれまでの調べに対して「学校の友人関係でストレスを感じており、ストレスを解消するために人を殺すことを思いついた」と供述しています。しかし、友人関係のストレスがなぜ身内に対する凄惨(せいさん)な事件に結びついたのかは分かっていません。
また、凶器とみられる金づちやつるはし、ナイフを男子生徒がどのように入手したのかも、今後の捜査の焦点になります。

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