竹石涼子
2015年12月27日16時58分
日本の理化学研究所と、米ロのチームの双方が発見したと報告した原子番号113番の新元素の発見者をめぐる議論が、決着する見通しになった。元素の命名権を決める国際組織が1月後半にも審議結果を発表する。理研の報告は米ロに遅れたものの、より厳密な手法を用いており有力視されている。発見者に認定されれば、日本発の元素として初めて元素周期表に載る。
新元素は、理研の先任研究員だった森田浩介・九州大教授らが2004年に合成、検出に成功したと報告した。加速器を使い、原子番号30番の亜鉛と83番のビスマスの原子核をぶつける方法を用いた。
合成された元素の寿命は短く、一瞬のうちに崩壊して次々に別の元素に変わってしまう。森田さんらは、この様子をつぶさに追うことで、検出したのが113番元素であることを証明。12年に報告した。
一方、米ロの研究チームも同じ04年、理研より前に合成を報告していた。理研よりも効率よく合成できる方法を用いたが、崩壊の過程をすべて追うことができず、間接的な証明になることが課題とされていた。
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