フィギュアスケート:全日本選手権・男子FS
順位 | 選手名 | 所属 | 得点 |
---|---|---|---|
1位 | 羽生結弦 | ANA | 286.36 |
2位 | 宇野昌磨 | 中京大中京高 | 267.15 |
3位 | 無良崇人 | HIROTA | 263.46 |
4位 | 田中刑事 | 倉敷芸術科学大 | 242.05 |
5位 | 小塚崇彦 | トヨタ自動車 | 228.82 |
6位 | 山本草太 | 愛知みずほ大瑞穂高 | 215.15 |
7位 | 村上大介 | 陽進堂 | 214.56 |
8位 | 日野龍樹 | 中京大 | 213.17 |
9位 | 中村優 | 関西大 | 194.84 |
10位 | 宮田大地 | 法政大 | 193.17 |
11位 | 島田高志郎 | 就実学園 | 188.76 |
12位 | 川原星 | 福岡大 | 188.39 |
13位 | 鈴木潤 | 北海道大 | 185.18 |
14位 | 須本光希 | 上野芝スケートクラブ | 176.32 |
15位 | 磯崎大介 | 同志社大F | 175.02 |
16位 | 友野一希 | 浪速高校スケート部 | 173.72 |
17位 | 服部瑛貴 | 法政大 | 173.26 |
18位 | 佐藤洸彬 | 岩手大 | 167.92 |
19位 | 吉野晃平 | 関西大 | 163.88 |
20位 | 山田耕新 | SMBC | 161.09 |
21位 | 小田尚輝 | 岡山理大附高 | 158.95 |
22位 | 野添紘介 | 明治大 | 156.44 |
23位 | 木村真人 | 八戸GOLD F・S・C | 150.55 |
24位 | 片田龍太 | 名古屋工業大 | 140.34 |
詳細
総括
フィギュアスケートの全日本選手権は26日、北海道の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで男子のフリースケーティングが行われ、羽生結弦(ANA)がフリー183.73点、合計286.36点で大会4連覇を達成した。2位は宇野昌磨(中京大中京高)でフリー169.21点、合計267.15点、3位は無良崇人(HIROTA)がフリー170.20点、合計263.46点で入った。
羽生は、序盤の4回転ジャンプ2本をともにきれいに着氷したが、後半2本目の4回転トウループで転倒すると、次のトリプルアクセルでも転倒するなど、ここ2戦で好調だったジャンプをうまく決めることができなかった。それでもフリーで183.73点と高得点をマークし、王者の貫禄を見せ付けた。
24:羽生結弦(ANA)
羽生結弦の演技がスタート。SPの得点は102.63点で1位。
曲は「SEIMEI」。大歓声の中スタートポジションへ。4回転サルコウ、4回転トウループ、トリプルフリップと序盤のジャンプはすべてきれいに着氷。中盤のステップも強弱をつけてしっかりと踏む。後半、2本目の4回転トウループで転倒すると、次のトリプルアクセルでも転倒。2本目のトリプルアクセルは何とかトリプルサルコウとの3連続にする。トリプルループもこらえた着氷でややバランスを崩すが、最後のトリプルルッツはきれいに下りた。後半の転倒から足にきたか。ここ2戦で好調だったジャンプがうまく入らず、演技後は苦笑いのような、自分に怒っているような表情。
FS得点は183.73点、合計286.36点で4連覇を達成した。
■コメント
「(結果は)考えられていないです。会場の雰囲気にのまれたわけではないですし、自分の緊張に負けたわけではないですけど、明らかに悪い演技でした。いろいろな反省点を見つけて、体をしっかりと休めて、また練習していきたいと思います。(緊張は)かなりありました。アップや6分間練習で周りを気にしたり集中を欠いていたなと思いました。影響が出るのはやはり最初のサルコウやトウループだったり、前半の3つのジャンプで、重要になってくると思います。そこを乗り越えられたので、あとは技術や体力の問題かなと思います。(全日本だからという気持ちは)ないです。フリーに関しては割り切っていたし、自分の体に合わせた緊張状態だったり、またはコンディション作りだったりでやっていたので、前半を振り返る限りは良かったのかなと思います。(昨日は悔しいという言葉を聞いたが今日は)悔しいですよ、メラメラです(笑)。煮えたぎっています(笑)。
とにかく今回の試合に関して反省点が多く、課題がすごく見つかったので、それはそれでうれしいと同時にしっかり練習をして、こんな演技を二度としないように頑張りたいと思います。(練習再開は?)明日にでも練習したいですけどね(苦笑)。ちょっと年末までは時間を見つけてという感じにはなると思うんですけど、体を癒して、オンとオフをしっかり切り替えたいと思います。
(ブライアン・オーサーコーチが『やはり人間だから』と言っていたが)元から僕は人間だと思っているんですけどね(笑)。GPファイナルのときもNHK杯のときも本当に緊張して、今回も緊張しましたし、体が動かないことがあったり、しんどいことがあったり、自分なりにこの構成をこなせればいいと思っていました。今回はこなせなかっただけで、人間じゃないとは思っていません(笑)。オーサーコーチは『今回で良かったじゃん』という感じでした。もちろん全日本は僕にとっても高い位置づけですし、代表が決まるというのもあるし、これだけ層の厚い日本のトップが決まるとあって重要視していたのですが、一番重要なのは世界選手権なので、この大会で課題が見つかって良かったなと思います」
23:村上大介(陽進堂)
22:小塚崇彦(トヨタ自動車)
小塚崇彦の演技がスタート。SPの得点は78.19点で5位。
曲は「Io Ci Saro」。長く佐藤コーチと話し、スタート時間ギリギリに位置へ。冒頭の4回転トウループは転倒、続いてもう1本の4回転トウループは抜けてダブルになり、トリプルアクセルでも転倒。後半、2つ目のトリプルアクセルは着氷し3連続につなげる。トリプルルッツ-トリプルトウループ、トリプルフリップ、イーグルからのトリプルループ、トリプルサルコウもすべて着氷。序盤の大技でミスが続いたが、気持ちをこめた演技で後半立て直し、最後まで滑りきった。
FS得点は150.63点、合計228.82点で暫定4位。
■コメント
「最初のほうは例のこと(靴のひもがほどけた)があり、集中が途切れていたなと思いますし、(佐藤)信夫先生が早まる気持ちを止めてくれようとしていたのですが、やはり30秒では短かったなと思いながら、あの演技に入りました。ただ、いつものルーティンがしっかりこなせないまま始まってしまったので、最初の方は僕の一番良いところである冷静さを欠いていたかなと思います。
(こういったアクシデントはあまり経験しない?)試合というのは何が起こるか分からないですし、自分の注意が行き届いていなかったというのが原因だと思います。自分の責任なのでそれをしっかり受け止めたいです。ただ、後半は冷静さを取り戻して最後まで滑れたので、経験してきたものでカバーできたのかなと。最低限できる精神力だけは持っていたかなと思います。
(この全日本はどういう大会だったか)しっかり体もつくってきましたし、気持ちもつくって入ってきました。ミスも自分の実力だと思うし、それはすごく残念ですが、体はまた戻ってきたなという大会でした。(今後に関しては)終わってすぐなので、まだ考えられていません。このあと信夫先生たちと話して、課題も見つかるでしょうし、話し合いながら次にどうするかを考えていきたいと思います」
21:田中刑事(倉敷芸術科学大)
田中刑事の演技がスタート。SPの得点は74.19点で6位。
曲は「椿姫」。冒頭の4回転サルコウは高さがあったがステップアウト。続くトリプルアクセル、トリプルフリップ-トリプルトウループはきれいに下りる。中盤は手拍子に乗って優雅にステップを踏む。後半、トリプルアクセル-ダブルトウループ、トリプルルッツ、トリプルサルコウからの3連続も落ち着いて着氷し、トリプルループ、トリプルフリップもきれいに決めた。コレオシークエンスでは大きな手拍子。4回転は決め切れなかったが、自己ベストを出したNHK杯に続く好演技を見せ、力強くガッツポーズした。場内は大歓声。
FS得点は167.86点、合計242.05点で暫定3位。
20:宇野昌磨(中京大中京高)
宇野昌磨の演技がスタート。SPの得点は97.94点で2位。
曲は「トゥーランドット」。冒頭の4回転トウループは抜けてダブルに。トリプルアクセル、トリプルアクセル-トリプルトウループはいずれもしっかりと着氷。後半、ステップに続いてトリプルループ、トリプルサルコウを着氷。2回目の4回転トウループはしっかりときれいに着氷、トリプルルッツはバランスを崩すがこらえる。終盤、構成を変更し再度4回転を跳びにいったが抜けて2回転になった。失敗した4回転を最後のジャンプでリカバリーしにいく攻めの姿勢を見せたが、裏目に出てしまった。
FS得点は169.21点、合計267.15点で暫定トップ。
■コメント
「1番は1個目のジャンプの失敗ですが、他のジャンプはわりと良かったのではないかと思います。4回転トウループは良いジャンプを跳べたと思いますし、後半の4回転は最初のジャンプが失敗していなければやらなかったと思うので、攻められたという気持ち、パンクで終わって悔しい気持ちもありますが、それ以上に逃げずに終われたことに満足しています。(最後に4回転を挑戦しようとどこで決めた?)1個目を失敗したときに、珍しくトリプルどころかダブルになってしまったので、絶対どこかでやってやろうと思っていました。構成上、最後でやるしかなかったので、あそこにしました。ああいう練習はしていたのですが、練習でもあまり成功することはなかったので、練習通りのことが出てしまったなと。今回は珍しく最後まで攻めたいという気持ちがあって、『あれは間違いだった』と言う人もいると思います。いろいろな言い方をする人がいると思うんですけど、僕の中では間違いではなく、ためになる挑戦だったなと思います。
(世界選手権の2枠を争っている中で意識していることはあった?)世界選手権が懸かっていることもあって勝負は勝負ですし、しっかり勝ちたいという気持ちはありました。でもなるべく意識しないで演技に臨みました。(無良より上にいったが)最後の挑戦をしたことによって、自分の点数が低かったのであれば、かなり後悔していたと思うんですけど、結果は上に行くことができたので、ショートを頑張ったおかげかなと思います。(世界選手権の枠が懸かっている中であえて勝負をしに行った理由は?)逃げたくなかったからですね。前の僕であれば最後にアクセル+フリップで終わらせていたと思うんですけど、今年の失敗の多くが逃げた失敗というかちょっと弱気になった失敗だったので、シーズンが始まる前から攻めていくという目標を掲げてやっていました。アクセル+フリップのままで行くという気持ちはまるでなかったですね。(いずれはこういう構成も考えられる?)全然あると思いますし、どんな状況になっても、失敗したらそのジャンプはすべて終わりではなく、他でカバーできるところはしていかないといけないと思っています。まぁ、ミスらなければいい話なんですけどね(笑)」
19:無良崇人(HIROTA)
無良崇人の演技がスタート。SPの得点は93.26点で3位。
曲はシルクドソレイユの「O」。冒頭の4回転トウループは片手をつく。続く2本目の4回転トウループにダブルトウループをつけてコンビネーションに。トリプルアクセルがシングルになるが、次のサルコウを再度トリプルアクセルに変更し着氷。後半のトリプルアクセル-トリプルトウループはステップアウトもこらえ、トリプルループもうまくバランスをとる。終盤、トリプルフリップからサルコウの3連続はサルコウをトリプルに変更、最後のトリプルルッツもきれいに決めた。序盤のアクセルの失敗を後のジャンプで取り返し、攻めのリカバリーを見せた。
FS得点は170.20点、合計263.46点で暫定トップ。
■コメント
「(宇野選手と2位争いについて)自分のミスが出ている時点で実際どうなるか分からないという気持ちが強いですし、去年の世界選手権で自分が2枠にしてしまった以上、自分も取り返しに行く位置にいないといけないとは思うんですが……。
これがたぶん自分の今の実力なのかなと思いますし、その中でもシーズン当初、羽生や宇野が出していた点数に自分も少なからず近づいて全日本選手権を迎えられたのは、自分が今シーズンやってきた成果が少しずつ評価されてきているのかなと思います。年明けてどの試合に派遣されるか分かりませんが、そこに向けてまたここで得た課題や成果をしっかりと生かしていけるように練習をつんでいかないといけないなと思います。
(260点を超えていい流れできている。それができるようになったのは?)
試合というプレッシャー、試合本番の空気感にのまれていた部分があったんですが、今回はNHK杯から引き続き自分のやるべきことを、課題としてきた注意点をしっかりとやろうという気持ちで臨めていたので、自分を見失わなかったということが大きいと思います」
最終グループ・6分間練習
最終グループの6分間練習がスタート。
<最終グループ>
19.無良崇人(HIROTA)
4T+3T/4T/3A/3S/CCoSp/StSq/3A+2T/3Lo/FSSp/3F+1Lo+2S/3Lz/ChSq/FCCoSp
20.宇野昌磨(中京大中京高)
4T/3A/3A+3T/CSSp/StSq/FCSp/3Lo/3S/4T+2T/3Lz/2A+1Lo+3F/ChSq/CCoSp
21.田中刑事(倉敷芸術科学大)
4S/3A/3F+3T/CSSp/StSq/3A+2T/3Lz/3S+2T+2Lo/CCoSp/3Lo/3F/ChSq/FCSp
22.小塚崇彦(トヨタ自動車)
4T/4T+2T/3A/FSSp/StSq/3A+2T+2Lo/3Lz+3T/3F/3Lo/3S/FCCoSp/ChSq/CCoSp
23.村上大介(陽進堂)
4S/4S+2T/CSSp/3A+3T/FCSp/3A/3F/3Lz+2T+2Lo/3Lo/3S/StSq/ChSq/CCoSp
24.羽生結弦(ANA)
4S/4T/3F/FCCoSp/StSq/4T+2T/3A+3T/3A+1Lo+3S/3Lo/3Lz/FCSSp/ChSq/CCoSp
18:友野一希(浪速高校スケート部)
友野一希の演技がスタート。SPの得点は62.51点で12位。
曲は「Devdas」。冒頭の4回転サルコウはこらえきれず転倒。続くトリプルアクセルは単独になったが着氷。トリプルルッツからのコンビネーションはセカンドにトリプルを跳びに行き転倒、続くスピンでバランスを崩す。後半2つ目のトリプルアクセルはステップアウト、トリプルループはこらえ、トリプルサルコウは両手をつく。終盤のトリプルルッツ、トリプルフリップ-ダブルトウループはしっかりと着氷。アイスダンスのデービス&ホワイト組もかつて使ったインド舞踊の曲を入れた踊るプログラムで観客の手拍子を誘った。
FS得点は111.21点、合計173.72点で暫定10位。
17:山本草太(愛知みずほ大瑞穂高)
山本草太の演技がスタート。SPの得点は62.92点で11位。
曲はチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」。冒頭のトリプルアクセル、4回転トウループは立て続けに転倒。3つ目のジャンプは4回転からトリプルルッツに変更して着氷する。演技後半、2つ目のトリプルアクセルは着氷しダブルトウループにつなげる。トリプルループ、トリプルルッツ-トリプルトウループ、トリプルフリップからトリプルサルコウの3連続、ダブルアクセルも続けてしっかりと決めた。ショートのミスから巻き返しを狙い、序盤の大技は決まらなかったが、その後はしっかりと演技を立て直した。
FS得点は152.23点、合計215.15点で暫定トップ。
■コメント
「ショートで失敗が続いてしまい、点数が伸びなかったので、全日本の目標を聞かれたときに『3位以内を目指します』と言いましたが、やっぱりレベルが違うなと。ショートでトップだった選手とは積んできた経験も違いますし、初めて4回転も入れましたが甘くはないなと思いました。昨日はアクセルを失敗し、4回転も跳ぶ前からびびっていたので開いてしまったんですけど、今回は昨日失敗したことをしっかりとつなげて、びびらず思い切りやったので、それは良かったと思います。(楽しむことはできた?)いつもは4回転やトリプルアクセルに集中し過ぎてしまい、スピンやステップや表現もおろそかになってしまったんですけど、今回は4回転に集中して失敗してしまいました。しかし他の要素は今季で一番自分らしい思い切ったスケートを見せることができたのではないかと思います。
(2015年はどんな年だった?)自分の中でもハードルを上げていった1年で、本当に失敗も多かったんですけど、これからのスケート人生は長いですし、こういう失敗も良い経験になると思うので、これを16年はユース五輪だったり、世界ジュニアがあるので生かしていきたいと思います」
16:日野龍樹(中京大)
15:宮田大地(法政大)
宮田大地の演技がスタート。SPの得点は66.61点で10位。
曲は「Brave Heart」。昨年から持ち越しのプログラム。冒頭のトリプルルッツ-トリプルトウループは大きく流れのあるきれいなジャンプ。続くトリプルフリップ-ダブルトウループも着氷。トリプルループは着氷が乱れるが、ダブルアクセルからダブルサルコウの3連続は落ち着いて決める。後半、2本目のルッツはステップアウト。トリプルサルコウは着氷。終盤のフリップはダブルになったが最後のダブルアクセルはきれいに下りた。全身を大きく使い、壮大な曲に負けない動きで演じきり、最後は力を出し切った様子を見せた。
FS得点は126.56点、合計193.17点で暫定2位。
14:中村優(関西大)
13:川原星(福岡大)
整氷、第3グループ・6分間練習
整氷の後、19時56分から第3グループの6分間練習がスタート。
<第3グループ>
13.川原星(福岡大)
3A/3A+2T/3Lz+3T/FCSp/StSq/3Lz/3F/3Lo/CSSp/2A+2T+2Lo/3S/ChSq/CCoSp
14.中村優(関西大)
3A/2A/3Lz+2T/CSSp/CCoSp/3A+2T/2A+1Lo+3S/ChSq/3F/3Lo/3Lz/FCSp/StSq
15.宮田大地(法政大)
3Lz+3T/3F+2T/3Lo/CSSp/2A+1Lo+2S/FCSp/3Lz/3S/ChSq/3F/2A/StSq/CCoSp
16.日野龍樹(中京大)
4T/3A+3T/3Lz+2T/3Lo/StSq/CCoSp/3A/3F/3Lz+2T+2Lo/3S/CSSp/ChSq/FCCoSp
17.山本草太(愛知みずほ大瑞穂高)
3A+3T/4T+2T/FSSp/4T/FCCoSp/ChSq/3A/3Lo/3Lz/3F+1Lo+3S/3T/StSq/CCoSp
18.友野一希(浪速高校スケート部)
4S/3A+3T/3Lz+2T/FSSp/3A/3Lo/3S/FCCoSp/StSq/3Lz/3F+2T/ChSq/CCoSp
12:佐藤洸彬(岩手大)
佐藤洸彬の演技がスタート。SPの得点は60.03点で16位。
曲は「カルメン」、ビートのきいたモダンアレンジ版。冒頭のトリプルアクセルはステップアウトしたが両手を上げてダブルトウループをつける。続くトリプルアクセルもステップアウト。トリプルルッツでは片手をつく。後半のトリプルサルコウでステップアウト、トリプルルッツ、トリプルフリップではともに痛そうな転倒。ループはダブルになり、フィニッシュ直前のダブルアクセルもバランスを崩した。昨年は新人賞を受賞し世界ジュニアにも出場。時折コミカルな振付が入り、エンターテイナーぶりを発揮したが、すべてのジャンプがまとまらなかった。
FS得点は107.89点、合計167.92点で暫定6位。
11:須本光希(上野芝スケートクラブ)
須本光希の演技がスタート。SPの得点は58.11点で18位。
曲は「ピアノソナタNo.8、Op13/エチュードOp8-12」。冒頭のダブルアクセルは流れのある着氷、続いてトリプルルッツ-トリプルトウループも着氷。フリップはダブルになる。中盤のジャンプは、トリプルループ、トリプルフリップをこらえ、トリプルルッツからダブルサルコウの3連続、トリプルサルコウと続けて着氷。終盤のダブルアクセル-トリプルトウループもしっかりと決め、シニアの構成でも最後まで丁寧に滑りきった。
FS得点は118.21点、合計176.32点で暫定3位。
10:鈴木潤(北海道大)
鈴木潤の演技がスタート。SPの得点は61.82点で14位。
曲は「バイオリン協奏曲ニ長調作品77」。冒頭、トリプルアクセルは片手をつきそうになるもこらえてダブルトウループをつける。2本目のトリプルアクセルは途中で開いて両足着氷になり、トリプルフリップはステップアウト。トリプルサルコウは流れのあるきれいな着氷。後半のトリプルループ、トリプルルッツ-両手を上げたダブルトウループのコンビネーションも決め、ダブルアクセルからダブルサルコウの3連続、ダブルアクセルもしっかり着氷。バイオリンの音色に乗って、地元で好演技を見せた。
FS得点は123.36点、合計185.18点で暫定2位。
9:小田尚輝(岡山理大附高)
小田尚輝の演技がスタート。SPの得点は61.21点で15位。
曲は「オペラ座の怪人」。冒頭のトリプルアクセルはステップアウトしたが、続く4回転トウループを着氷。トリプルフリップはステップアウト。後半、トリプルループは下りたかに見えたが直後に転倒し、ダブルアクセル-トリプルトウループ、トリプルサルコウと続けて転倒してしまう。トリプルトウループからの3連続は着氷したが、2つ目のサルコウでもバランスを崩す。最後のコレオシークエンスからフィニッシュの直前でも転倒。4回転を含む難度の高いプログラムに挑んだが、演技をまとめられなかった。
FS得点は97.74点、合計158.95点で暫定6位。
8:服部瑛貴(法政大)
服部瑛貴の演技がスタート。SPの得点は61.94点で13位。
曲は「トゥーランドット」。冒頭、トリプルルッツはこらえ気味だが着氷。トリプルループからの3連続はシングルループ-ダブルトウループに。続くトリプルフリップは着氷する。演技後半、トリプルループをきれいに決め、トリプルサルコウも着氷。ダブルアクセル-ダブルトウループもこらえる。終盤、トウループとアクセルのシークエンスはダブルになりバランスを崩したが、最後のトリプルトウループはきれいに降りた。コレオシークエンスでは雄大なイナバウワーを披露。大学4年生、最後の全日本選手権の空気を味わうように、涙をこらえながら観客にあいさつをした。
FS得点は111.32点、合計173.26点で暫定3位。
7:島田高志郎(就実学園)
第2グループ・6分間練習
第2グループの6分間練習がスタート。
<第2グループ>
7.島田高志郎(就実学園)
3Lz+3T/3A/3Lo/CSSp/StSq/FCSp/ChSq/3Lz/2A+1Lo+3S/3F/3S+2T+2Lo/3T/CCoSp
8.服部瑛貴(法政大)
3Lz/3Lo+2T+2Lo/3F/StSq/FUSp/3Lo/3S/2A+2T/CCoSp/3T+2A/3T/FCCoSp/ChSq
9.小田尚輝(岡山理大附高)
3A/4T/3F/FCSp/CSSp/3Lo/2A+3T/3S+2T/3T+1Lo+2S/StSq/3S/CCoSp/ChSq
10.鈴木潤(北海道大)
3A+3T/3A/3Lz+2T/FCSp/3S/StSq/3Lo/ChSq/3Lz/3Lo/CSSp/2A/CCoSp
11.須本光希(上野芝スケートクラブ)
2A/3Lz+2T+2Lo/3F/FCSp/3Lo/3F/3Lz/3S/CCoSp/StSq/2A+3T/ChSq/CSSp
12.佐藤洸彬(岩手大)
3A/3A+2T/3Lz+3T/CSSp/StSq/3S/3Lz+2T/3F/3Lo/CCoSp/FCCoSp/ChSq/2A
6:山田耕新(SMBC)
山田耕新の演技がスタート。SPの得点は53.02点で23位。
曲は「のだめカンタービレ最終楽章 序曲1812年」。冒頭のトリプルアクセルはオーバーターンでこらえる。続くトリプルフリップ、ダブルアクセル-トリプルトウループは着氷。演技後半、トリプルルッツからの3連続はこらえるが、続くルッツはダブルに。トリプルサルコウ、トリプルトウループ-ダブルトウループはしっかり着氷する。最後のダブルアクセルも決めて大歓声。指揮者に扮(ふん)してタクトを振るような振付が随所にちりばめられたプログラム。最後まで指揮者を演じきって大歓声を受けた。最後は観客に向かって拍手。
FS得点は108.07点、合計161.09点で暫定3位。
5:吉野晃平(関西大)
吉野晃平の演技がスタート。SPの得点は55.97点で20位。
曲は「The Last Samurai」。冒頭のトリプルフリップはきっちり着氷したが、続くトリプルアクセルは転倒。和太鼓の音に合わせたコレオシークエンスでは力強さを見せる。演技中盤のトリプルルッツ、ダブルアクセルを決め、トリプルルッツ-ダブルトウループのコンビネーション、トリプルサルコウもしっかりと下りる。終盤のトリプルトウループは着氷したが、最後のトリプルサルコウで転倒。いくつかミスは出たが演技をまとめ、映画の世界を表現した。フィニッシュ後は片手でガッツポーズも。
FS得点は107.91点、合計163.88点で暫定2位。
4:木村真人(八戸GOLD F・S・C)
木村真人の演技がスタート。SPの得点は53.19点で22位。
曲は「WASHINGTON SQUARE」。冒頭のトリプルサルコウをきれいに着氷。続くルッツはダブルになるが、トリプルトウループ-ダブルアクセルのシークエンスはしっかり着氷。中盤のステップでは観客の手拍子が後押し。後半のルッツは何とか回るがステップアウトして手をつく。トリプルサルコウーダブルループ、続くトリプルトウループもこらえながら着氷し、トリプルフリップも乱れるが、最後のダブルアクセルはきれいに下りた。木村も大学4年生。最後のコレオシークエンスでは体を大きく使って演じた。
FS得点は97.36点、合計150.55点で暫定3位。
3:磯崎大介(同志社大F)
磯崎大介の演技がスタート。SPの得点は57.15点で19位。
曲は「Pascal Comelade Medely」。トリプルループをはじめにきれいに決め、トリプルルッツは単独になるも流れる着氷。トリプルフリップは転倒。演技後半、2つ目のルッツはシングルになるがダブルトウループをつける。トリプルループからの3連続、トリプルサルコウ、トリプルトウループはきれいに着氷。アクセルのシークエンスは1つ目がシングルになったがこらえた。大学4年生でこれが最後の全日本選手権。演技後は感極まった様子を見せ、膝まづいて氷にキスをした。
FS得点は117.87点、合計175.02点で暫定トップ。
2:片田龍太(名古屋工業大)
片田龍太の演技がスタート。SPの得点は51.54点で24位。
曲は「Legends of the fall」。トリプルトウループ-ダブルトウループ、トリプルループと続けて着氷。フリップはダブルになるが、続くダブルアクセルはきれいに下りる。中盤、柔軟性のあるポジションのスピンでは拍手も。後半、サルコウのコンビネーションは2回転-1回転になり、ダブルアクセルでは転倒。フライングキャメルスピンの直後にも転倒し、トリプルトウループも前向きに下りて転倒。観客が拍手で後押しをする中、サイトのトリプルサルコウはきれいに着氷し、最後まで滑りきった。
FS得点は88.80点、合計140.34点で暫定2位。
1:野添紘介(明治大)
野添紘介の演技がスタート。SPの得点は54.89点で21位。
曲は「LIMIT OF LOVE」。冒頭のトリプルアクセルをきれいに着氷し歓声が上がる。続いて2本目のトリプルアクセルにチャレンジするも転倒。トリプルフリップをダブルトウループとのコンビネーションにしたが、続く2本目のフリップはダブルに。後半、トリプルトウループが単独になるが、ダブルアクセルをコンビネーションにする。終盤、ルッツが途中で開いて着氷。最後のダブルアクセルはきれいに決めた。
FS得点は101.55点、合計156.44点。
第1グループ・6分間練習
第1グループの6分間練習がスタート。
滑走順・演技構成予定
<第1グループ>
1.野添紘介(明治大)
3A/3F+2T/3F/3S/CCSp/StSq/3T+2T/2A/FSSp/3T/2A/ChSq/CCoSp
2.片田龍太(名古屋工業大)
3T+2T/3Lo/3F/2A/StSq/CCoSp/3S+2T/2A/FCSp/3T/3S/ChSq/CSSp
3.磯崎大介(同志社大F)
3Lo/3Lz+2T/3F/FCSp/StSq/3Lz/3Lo+2T+2Lo/CCoSp/3S/3T/2A+2A+SEQ/ChSq/FCCoSp
4.木村真人(八戸GOLD F・S・C)
3S/3Lz/3T+2A+SEQ/CSSp/StSq/3Lz+2T+2Lo/3S+2Lo/3T/FCSp/3F/ChSq/2A/CCoSp
5.吉野晃平(関西大)
3F/3A/FCSp/ChSq/3Lz/3T/CCoSp/3Lz+2T/3S/FCSSp/3T+1Lo+2S/2A+2A/StSq
6.山田耕新(SMBC)
3A/3F/2A+3T/FSSp/StSq/3Lz/3Lz+1T+2T/3S/3T+2T/CCSp/ChSq/2A/CCoSp
<第2グループ>
7.島田高志郎(就実学園)
3Lz+3T/3A/3Lo/CSSp/StSq/FCSp/ChSq/3Lz/2A+1Lo+3S/3F/3S+2T+2Lo/3T/CCoSp
8.服部瑛貴(法政大)
3Lz/3Lo+2T+2Lo/3F/StSq/FUSp/3Lo/3S/2A+2T/CCoSp/3T+2A/3T/FCCoSp/ChSq
9.小田尚輝(岡山理大附高)
3A/4T/3F/FCSp/CSSp/3Lo/2A+3T/3S+2T/3T+1Lo+2S/StSq/3S/CCoSp/ChSq
10.鈴木潤(北海道大)
3A+3T/3A/3Lz+2T/FCSp/3S/StSq/3Lo/ChSq/3Lz/3Lo/CSSp/2A/CCoSp
11.須本光希(上野芝スケートクラブ)
2A/3Lz+2T+2Lo/3F/FCSp/3Lo/3F/3Lz/3S/CCoSp/StSq/2A+3T/ChSq/CSSp
12.佐藤洸彬(岩手大)
3A/3A+2T/3Lz+3T/CSSp/StSq/3S/3Lz+2T/3F/3Lo/CCoSp/FCCoSp/ChSq/2A
<第3グループ>
13.川原星(福岡大)
3A/3A+2T/3Lz+3T/FCSp/StSq/3Lz/3F/3Lo/CSSp/2A+2T+2Lo/3S/ChSq/CCoSp
14.中村優(関西大)
3A/2A/3Lz+2T/CSSp/CCoSp/3A+2T/2A+1Lo+3S/ChSq/3F/3Lo/3Lz/FCSp/StSq
15.宮田大地(法政大)
3Lz+3T/3F+2T/3Lo/CSSp/2A+1Lo+2S/FCSp/3Lz/3S/ChSq/3F/2A/StSq/CCoSp
16.日野龍樹(中京大)
4T/3A+3T/3Lz+2T/3Lo/StSq/CCoSp/3A/3F/3Lz+2T+2Lo/3S/CSSp/ChSq/FCCoSp
17.山本草太(愛知みずほ大瑞穂高)
3A+3T/4T+2T/FSSp/4T/FCCoSp/ChSq/3A/3Lo/3Lz/3F+1Lo+3S/3T/StSq/CCoSp
18.友野一希(浪速高校スケート部)
4S/3A+3T/3Lz+2T/FSSp/3A/3Lo/3S/FCCoSp/StSq/3Lz/3F+2T/ChSq/CCoSp
<最終グループ>
19.無良崇人(HIROTA)
4T+3T/4T/3A/3S/CCoSp/StSq/3A+2T/3Lo/FSSp/3F+1Lo+2S/3Lz/ChSq/FCCoSp
20.宇野昌磨(中京大中京高)
4T/3A/3A+3T/CSSp/StSq/FCSp/3Lo/3S/4T+2T/3Lz/2A+1Lo+3F/ChSq/CCoSp
21.田中刑事(倉敷芸術科学大)
4S/3A/3F+3T/CSSp/StSq/3A+2T/3Lz/3S+2T+2Lo/CCoSp/3Lo/3F/ChSq/FCSp
22.小塚崇彦(トヨタ自動車)
4T/4T+2T/3A/FSSp/StSq/3A+2T+2Lo/3Lz+3T/3F/3Lo/3S/FCCoSp/ChSq/CCoSp
23.村上大介(陽進堂)
4S/4S+2T/CSSp/3A+3T/FCSp/3A/3F/3Lz+2T+2Lo/3Lo/3S/StSq/ChSq/CCoSp
24.羽生結弦(ANA)
4S/4T/3F/FCCoSp/StSq/4T+2T/3A+3T/3A+1Lo+3S/3Lo/3Lz/FCSSp/ChSq/CCoSp
※報道発表資料を転載。実際の演技とは異なる場合がありますのでご了承ください。