2015年12月27日10時45分
大正から昭和時代に湖西を走った「江若鉄道」の模型が26日、先行発売された。廃線から46年、江若交通(大津市)が模型を手がけるのは初めて。大津市真野1丁目の本社ビルには、鉄道ファンら約400人が訪れ、行列もできた。来年1月16日から同社や京阪電鉄の浜大津駅、三条駅などで販売される。
江若鉄道は、近江と若狭(福井県)方面を結ぶ意味で名付けられ、1921年に三井寺―叡山、31年に浜大津―今津が開通。国鉄(現JR西日本)湖西線の開業を控え、69年に廃線となった。廃線後も、市歴史博物館の企画展などに多くの反響があり、「ぜひ模型を」との希望も寄せられ、江若交通と京阪電鉄が協力して約1年前に企画をスタートさせた。
模型化されたのは、前面がやや流線形でディーゼルエンジンを搭載した車両「キニ9」(幅約2センチ、高さ約2・5センチ、長さ約12センチ)と、国鉄から流用した運転台を使った車両「キハ14」(幅約2センチ、高さ2・5センチ、長さ約10センチ)の2両。いずれもえんじ色とクリーム色で塗装され、ノスタルジックな雰囲気。鉄道愛好家らの意見も参考にしながら、忠実に再現した。
26日は午前9時からの発売にもかかわらず、午前5時ごろから待つ客も。9時ごろには約100人の行列ができ、午後3時までに約900個が売れた。
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朝日新聞社会部
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