日本の一部メディアが最近、安倍首相が旧日本軍の従軍慰安婦問題をめぐって「3億円あれば解決できる」と語ったとされることに対し、韓国の元慰安婦女性などから怒りの声が次々と上がっている。台湾・自由時報が2日伝えた。
韓国・朝鮮日報は6月30日、安倍首相のこの発言が慰安婦問題をめぐる新たな火種となると指摘。その上で、元慰安婦、姜日出(カン・イルチュル)さんの「私たちはお金が欲しいのではない。日本政府が許しを請うのであれば、私たちは許す。しかし残念ながら日本政府はこれまでに謝罪をしたことがない」との批判の言葉を伝えた。
韓国で慰安婦問題解決を訴える市民団体も日本政府に対して、「長年の懸案である慰安婦問題を解決しようという誠意が全くない」と、怒りの声を上げている。同団体の関係者は「外務局長級の協議を行っても意味がない。結局、お金で解決ということか」と憤りを見せた。
韓国外交部も報道官を通じて、「両国が共に過去の問題を解決しなければ、新たな会談につなげることはできない」と表明している。
(編集翻訳 恩田有紀)