夜に、お布団に入って本を読むのって、なんかいい。明るいおひるまに読むよりも、しーんとした夜に。読書灯の明かりだけで読むのが好きだ。もちろん、おひるまにも読むけれど、わたしはやっぱり夜がいい。お話の中にどぼーんと入り込んで、いつのまにかウトウト眠っちゃう。それがまたいい。
子供の頃からそんなんだったので、もちろんわたしは目が悪い。でもいいの。運転するときにかけなければならないメガネと引き換えにしても、夜の読書はわたしにとって至福のときだから。
さて今回は、お正月に読みたくなるものも含めて、わたしが個人的に「今」読みたい児童書を5冊紹介してみたいと思う。
中には、これ、児童書?っていうのもあるけど…まあいっか。
魔女の宅急便
魔女の宅急便の9章「キキ、お正月を運ぶ」は、お正月が近づくと読みたくなるお話。大みそかの日に起きるハプニングもおもしろいけど(キキにとってはおもしろくないか…)、キキが作る肉だんごのくだりが大好きだ。
キキは気をとりなおして、肉だんごづくりにとりかかりました。りんごぐらい大きい肉だんごです。かあさんがやっていたのを思い出しながら、夏のあいだに水煮をして保存していたトマトといっしょに、煮ました。
りんごぐらい大きい肉だんご!すっごく大きいよね。みんなで取り分けて食べるんだろうな。
キキが生まれた町では、大みそかの夕食に、トマトで煮た大きな肉だんごを食べる習慣がありました。そのとき、みんなそれぞれ一年間にあったことをいろいろ思い出しながらおしゃべりをして、やがて時計が十二時を打つと、待っていたようにとなりにいあわせた人と抱きあって、「いい年でしたね、おたがいに」とあいさつをするのでした。
こういう習慣にものすごく惹かれる。素直にいいなぁって思う。
はてしない物語
バスチアンはあかがね色の本を読んでいた――ファンタージエン国は正体不明の〈虚無〉におかされ滅亡寸前。その国を救うには、人間界から子どもを連れてくるほかない。その子はあかがね色の本を読んでいる10歳の少年――ぼくのことだ! 叫んだとたんバスチアンは本の中にすいこまれ、この国の滅亡と再生を体験する。
-内容紹介
はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー) | ミヒャエル・エンデ, 上田 真而子, 佐藤 真理子, Michael Ende | 本-通販 | Amazon.co.jp
どうしても読みたくなって図書館で借りてきた。小学生のときに読んで以来、何十年ぶりかに読んでいるんだけど、なにもかもが新鮮。懐かしいなぁっていう気持ちよりも、ワクワク感の方が強い。
まだまだ冒険は始まったばかり。どんどん読み進めたい気持ちと、もったいないっていう気持ちが半々。でもやっぱり読みたくって、お布団に持ち込んで読んでる。
あらためて思うのは、装丁の美しさ。手元においておきたいから買うと決めた。
その角を曲がれば
図書館で見つけたので、借りてきた。濱野京子さんの本は、ずっと読んでみたいと思っていたので、すごく嬉しい。
いろいろなことがある、15歳
わたしたちはわたしたちのすべてを伝えることも、知ることもできない。
理解することもできない。
それでいいのだ、きっと。
本が好きな杏、バドミントン部のエース・樹里、甘えっ子キャラの美香。クラスでは“仲良し3人組”だけど、ときどきお互いの気持ちが読めないときがある。受験、恋、家族、友情……三者三様の思いを抱いて過ごす、最後の中学生活。もうすぐ、新しいわたしたちの日々が始まる。
-内容紹介
思春期の子供たちがどんな思いを抱えて生きているのか、大人になっちゃったわたしにはなかなかわからない。読んでわかった気になりたいわけじゃないけど、子供たちの感覚にふれてみたい。
それから、この本は表紙の絵がとてもすてき。夕日が校舎にあたってキラキラしているのか、それとも彼女たちがキラキラしているのか。淡いピンクが美しい。
ドラゴン学総覧
図書館の隅の隅、一番隅っこの棚にあったこの本を見つけたときのわたしは、ちょうど今よんでいる「はてしない物語」のバスチアンのようだった。ドラゴンに興味をもったことなど、今まで生きてきて一度もないというのに、どうしても手にとってみたくなる佇まいだったのだ。
開いてみて「うわぁ」とおもわず声をあげてしまったほど、この「ドラゴン学総覧」は美しい。美しい?
美しいよ!
ほらみて
卵だよ
ね?
なんていうんだろう…あ、そうそう、小学生のとき大好きだった、妖精の本の豪華ドラゴン版を読んでいるような気持ち。それに、これ読んでると「あれ?あ、そっか。ドラゴンっているんだよな」っていう気持ちになれるし、勉強したくなるよ。
まだ読み切れていないから、冬休み中リビングにおいておいて、子供たちと楽しみたい。
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
図書館で借りてきた金原瑞人さんの「12歳からの読書案内」を読んで、どうしてもすぐに読みたくなってしまったのが「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」だった。だって「背中がぞくぞくするほど面白い」って書いてあったんだもの。読みたくなるよね。
書店に行って上の表紙の本を探しても見つけられず、店員さんに聞いたら角川文庫の方から見つけ出してくれた。どうりで見つからないはず!
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet (角川文庫)
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/02/25
- メディア: 文庫
- 購入: 31人 クリック: 158回
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普段はちゃんと調べてAmazonで買うんだけど、今回は思い立ってすぐだったからリサーチ不足だったなぁ。見つけてくれた店員さん、ありがとう!
この記事を書き終わったらすぐに読み始めるつもり。ワクワク!あと、個人的にはかわいい女の子の表紙の方がほしかった。残念。
▽ 12/26読了
まとめ
わたしがお正月に読みたい(というか読む)児童書はこの5冊。児童書っていうか、文学っていうか、図鑑っていうかなんていうか。まあジャンルはいろいろだけど、こたつのない部屋で、こたつに入っている気分で、ゴロゴロしながら読みたいなと思います。
その前にゴロゴロできる体制(掃除とか掃除とか料理とか)を整えてからになりますけどね…読みたい本をゆっくり読むために、がんばるぞ!
▽ 紹介した5冊
- 作者: ミヒャエル・エンデ,上田真而子,佐藤真理子,Michael Ende
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1982/06/07
- メディア: 単行本
- 購入: 26人 クリック: 1,077回
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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet (角川文庫)
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/02/25
- メディア: 文庫
- 購入: 31人 クリック: 158回
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おしまい。
▽ 過去記事