不参客:韓国人の8割「予約をすっぽかした経験ある」

事業主100人、消費者200人アンケート

 韓国のサービス業従事者たちは、予約の電話を受けて喜ぶのも束の間、彼らが予約した日に現れなかったらどうしようという不安にさいなまれる。韓国の客たちは予約を単に「席を押さえておく」程度にしか考えない傾向にあり、ドタキャンや連絡のない無断キャンセル(ノーショー)を何とも思っていないためだ。こうした後進的な予約文化は、予約をしてもしなくても店側のサービスにあまり違いがないことも一因だ。

 本紙は先ごろ、5つのサービス部門(飲食店、美容院、個人病院、高速バス、小規模劇場)の事業主100人と顧客200人を対象にアンケートを実施した。その結果、客の10人に8人が予約を無断キャンセルした経験があることが明らかになった。回答者の81%(162人)が「飲食店や病院を予約し、連絡せずに『ノーショー』したことがここ1年間にある」と答えた。

 予約キャンセルの連絡をしなかった理由について、回答者の26%は「キャンセルの手続きが面倒臭いため」と答えた。また「キャンセルの電話をするのが決まり悪い」が25%、「キャンセル理由を説明するのが面倒臭い」が24%だった。ある女性会社員(28)は「会社の会食のため予約をしていても、上司に直前に別の店に行こうと言われればまた予約の電話をしなければならず、前に予約した店にはキャンセルの連絡をできないことが多い」と話した。

 事業主へのアンケートからも、無断キャンセルの深刻さがうかがえる。事業主100人のうち64人が、予約をキャンセルした人のうち「ノーショー」の比率が10%前後と答えた。20%以上との回答も16人だった。また、客に予約金や違約金を要求している事業所は25%にとどまった。客の反発を恐れてのことだ。事業主たちは「行けないと前もって言ってくれるだけでも被害を抑えられる」と口をそろえる。適切な予約金の額を尋ねたところ「3万ウォン(約3200円)以下」との回答が43%だった。

イ・ミンソク記者 , オ・ロラ記者
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