韓国海軍最強の第7戦団、済州基地に移転

ユ・ヨンウォン専門記者同乗ルポ

 第7機動戦団は、この基本戦力のほかにも、必要な場合にはアジア最大の揚陸艦「独島」や、最新の214型潜水艦(1800トン級)など潜水艦戦力の支援も受けられる。韓国軍の消息筋は「准将クラスが指揮する戦力としては、米空母打撃群を除くと世界最強レベルといえる」と語った。

 第7機動戦団の済州基地移転により、まず離於島で海洋紛争が起きた場合、対応に要する時間が大幅に短縮された。艦艇が時速37キロで航行すると、釜山基地からは13時間30分かかる。これは、中国の寧波(11時間)、日本の佐世保(12時間30分)から中・日各国の部隊が出動した場合より、1時間から2時間半ほど余分に時間がかかるという。しかし済州基地から出動した場合、わずか4時間30分で離於島に着くことができ、対応に要する時間は中・日よりはるかに短くなる。また、海洋境界の画定をめぐって中・日との対立が深刻化した場合にも、釜山基地にいた時より迅速かつ効果的に対応できるようになった。

 済州基地の第7機動戦団は、北朝鮮はもちろん、中国の潜水艦の動きをけん制する役割も担う。中国海軍北海艦隊所属の潜水艦は通常、西海から済州島西方の近海を通過して太平洋に進出する。済州基地には、最新の対潜装備を持つ水上艦艇だけでなく、潜水艦も1戦隊配備された。さらに、NLLなど西海で衝突が起きた際にも、釜山基地にいた時よりずっと速く出動・対処できるようになった。

ユ・ヨンウォン記者
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