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R18最凶魔術師の異常なる逃亡生活 作者:ピンク色伯爵

神竜征伐競争の章

110/115

番外編その一 マーガレット ※軽度のスカトロ注意。

ストーリー関係なし番外編。
 四十メートル四方はあろうかという白い部屋には無数のシャンデリアが浮かんでいる。
 光石という特殊な光源を用いた高級な照明器具であるが、白龍帝国第二皇女マーガレット・ホワイトドラゴンの私室ではそれらですら普通のインテリアだ。
 壁中に国の名画が飾られ、端々には家が数件建つレベルの調度品たち。
 まさしく税――いやぜいの限りを尽くした部屋だ。
 豪奢な部屋の奥には巨大な天蓋付きのベッド。
 バルコニーからの月光が届くその部分は、今日も汚い性的遊戯が催されていた。

「んおおおおおっ♡ うんちぃぃぃっ♡ うんち出ちゃいますのぉぉぉっ♡」

 ベッドの前には一糸まとわぬ姿になったマーガレットの姿。彼女は腋毛とマン毛の処理をしているにもかかわらず、毛が太すぎるせいで黒く変色して見えていた。乳首は黒くなり、乳輪はでかく、胸はいやらしい釣鐘型。女性器は皮下脂肪たっぷりで黒い。
 陰毛の分を差し引いても大陰唇が黒くなっている。
 ツルツルに剃られているため淫裂の肉の食いこみのはっきりと分かった。クリトリスの皮は黒いようだがクリ自体は赤く腫れている。二センチくらいまで肥大化しておりビンビンの最大勃起状態だった。

 彼女は大きなバケツの上で尻を構えた状態で額に脂汗を滲ませている。

 眉がつり上がり、目元もドSっぽく細い。鼻は少し長めで高い。唇には紅が塗られ、顎は鋭角で平均よりもやや長いイメージがある。
 ボンテージに鞭を持って、ドマゾ雄豚をヒールで踏みつけ調教大作戦の指揮を執っている方が似合う顔だったが、今宵――と言うか今夜も調教を受けて汚い豚になっているのはマーガレットの方だった。

「クク、出てくるのは透明な湯だぞ。洗浄はセルフでさせたからな。というかお前の排泄物など誰も見たくない」
「んおおおおお♡♡」
「酷い顔だ……。とても女の顔とは思えない。それはそうと出す前に何と言うのだったかな?」
「ん゛っ♡ ん゛んんんんん゛っ♡♡♡ はあ♡ はあ♡ んほっ♡ ――――ま、マーガレットはぁ♡ マーガレットは出自も知らない卑しい変態魔術師にぃ、浣腸されてうんちしたくなってますのぉ♡ あ゛お゛♡♡ で、でましゅのっ、でまっ、でまっ、あっ、あっ、あ゛っ、あ゛ああああああ゛っ♡♡♡♡」

 ぶぼっ、ぶっち、ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅううううううっ、ぼばっ、ぶびぃぃぃぃぃ~~~~~~! ぶっ、ぶぼぼぼぼぼっ! ぶっ、ぶびっ!

 下品な空気音とともにマーガレットのケツ穴から透明な液体が射出される。
 皇女の毛はおおむね手入れされているが、唯一ケツ毛だけは処理が難しいのでそのままだ。
 ボーボーの赤い毛が尻タブの肉の間から突き出す中、ジェット噴射のように湯は排泄され続ける。

 しかし始まりがあれば終わりもある。

 腸内の湯を全て出しきり、マーガレットのアナルからの潮噴きは終了した。
 濡れたケツ毛からぽたぽたと雫を垂らしながら、赤毛の美女ははあはあと虚ろな瞳で荒い息を繰り返していた。
 横で皇女のケツ穴掃除を見ていたアールは邪悪な笑みを浮かべて彼女に歩み寄る。
 彼女の鋭角な顎を指で掴むとねっとりと優しい声音で囁きかけた。

「今日はとことんアナル掃除をしてやるからな」
「は、はい、ですの……」

 皇女は少し落ち込んだ表情でそう言った。
 さすがに男性の前でアナルから何かを放出するというのは彼女でも堪えるらしい。
 だが性魔術師は容赦しない。
「ケツをこっちへ向けろ。自分でアナルを開いて見せるのだ」
「あ、貴方、本当にわたくしの直腸内を見るつもりですの? 変態としか言いようがありませんわよ」
「お前に言われたくない。いいから見せろ」
 マーガレットは唇を噛みしめたあと――結局ご主人様には抗えず、もそもそとバケツから尻を起こした。
 湯にはあらかじめ薔薇の匂いをつけてあったので皇女のケツ穴からは嫌な臭いはしない。
 皇女はケツ毛の生えた汚い尻タブを青年の方へと向ける。
 尻タブはわずかに開いて奥の黒ずんだ蕾がチラチラと見えている。その下には黒ずんだマン肉の中央に、濁ったピンク色の襞がぴっちりと閉じて見えていた。マーガレットの秘裂である。
 ビラビラを割り開けば、粘つく愛液がニチィと音を立てる。下からはけばけばしいピンク色の媚肉が顔を出した。中央には縮小している彼女の秘密の穴がある。あそこに毎回男のペニスを入れているのだ。
「何を勝手に触っているんですの!?」
 赤い縦ロールが振り向き抗議の声が上がった。
 手を離すとマーガレットの黒いケツ穴がひくひくと蠢いた。
 彼女は両手を後ろに回し、張りのない尻タブを掴む。指が食いこむ。四十前の女の尻肉は脂肪まみれである。
「ほ、ほら、見たければ見なさいなっ」
 憎まれ口を叩いて両手が左右に引っ張られる。
 閉ざされていた皇女の排泄ゾーンが明らかになった。
 ケツ毛の分布は尻の谷間の変色が始まる境目辺りに集中している。尻穴はへしゃげて肉が盛り上がっていた。肉が寄って小さなビラビラを作っている。
「直腸の中まで見せろ」
「…………」
 マーガレットは無言で指を二本ずつケツ穴に差し入れた。アナル近辺で盛り上がっていた皮肉が広がる。
 彼女は大きく息を吸い、
「――――っ」
 直後、指が正方形の穴を作った。

 がっぱりと皇女の赤黒い直腸内が丸見えになる。

 つるつるの肉の壁がでこぼこと続いている。直径五センチはあろうかというケツマンコ穴だ。
 近づけば淫臭がむあっと香ってきそうな汚い熟女の排泄口だった。

 青年は携帯していた革袋からある物を取り出す。

 ある物――それはナマコ(・・・)である。

 見た目はぶっとい一本グソの軟体生物。
 ぬめぬめした茶色い体表にはあちこちからブツブツした突起が飛び出ている。

 普通の一本グソの二倍はありそうな巨大なナマコを、アールは一匹鷲掴みにすると――、何のためらいもなく広げられた皇女のケツ穴に押しこんだ。

「んおおおっ♡♡」

 皇女の顎が反りかえり、肩がぶるぶると震えた。
「おお、結構入るな。ほらもう一匹」
「あ゛おおっ♡ おっ♡ お゛っ♡」
 ぬめぬめした物がケツ穴に逆流して来ている――直腸を触手にレイプされているがごとくマーガレットは顔を歪めた。
「あぉっ♡ にゅるにゅるしていておっきなうんちが出る前みたいですの♡ あっ、だめっ♡ にゅるにゅる、動かないでくださいましぃっ♡♡」
「ケツからはみ出ているな。もっと押し込まないとクソを漏らしているみたいだ」
「んお゛っ♡ だめですのぉぉっ、しょ、しょんなに押しこんだらっ♡ あ゛お、お♡」
「蓋はバイブでするぞ」
「んひぃぃぃぃ♡ イボイボバイブ来ましたのーっ♡」
 紫色の巨大バイブがアナルにぶっこまれる。
 ナマコは皇女の直腸内から顔を出すことができなくなった。
 ブィィィィィンと蓋の役割を果たすバイブが大きく震える。
 マーガレットは犬のように四つん這いになったまま突きあげた尻を出鱈目に暴れさせた。バイブの強い振動にケツ穴だけで軽くイったらしい。
「アヘってないで僕のチンポの面倒を見ろ。――ほら、お前の大好きなイボイボチンポだぞ」
 スラックスから肉樹を取り出す。
 マーガレットはときおり尻を弾けさせながらのそのそと身を起こし、野ションをするときのようにM字に足を開脚してアールの怒張の前に顔の位置を合わせた。
 貝の身に似た皇女の大きなビラビラがくぱあと開く。ケツにはバイブが刺さったままで断続的にブゥゥゥゥンと低い重音を響かせていた。
 マーガレットは半分勃起した状態のチンポを掴んで口に咥える。
「んぶ……♡」
 チュボチュボと馬面になって肉樹を口の中で弄んでいる。同時に左手は開いたビラビラの奥に人差し指を差し込みグチグチと淫音を奏でつつ掻きまわしていた。

「んぶちゅうううううう♡ じゅっ、じゅぼぉ♡ じゅっ、じゅるるるるっ♡ んはっ♡ ちんほぉ♡ ちんほすきぃ♡ ――んぶ♡ んぶ、んぶ、んぼ♡ じゅるるるるるるる♡♡」

 フェラをしながらの指オナニー。
 マーガレットはきつめの美人顔を歪めて性的倒錯に浸っているようだった。
「相変わらず下手だな。舌を動かす筋肉も吸いつく力も若々しさの欠片もない。音だけすごいが舐め方は雑だし」
「んぶっ!? ……んぶ……、んぶ……」
 気落ちしたように眉を下げる赤毛の皇女。
 もぐもぐと勃起しないペニスを舐めしゃぶる口からアールは腰を引いた。ジュポン! と音を立ててマーガレットのフェラが終わる。
「もういい、挿入する」
「貴方は勝手なことばっかり。チンポの面倒を見ろと言ったのは貴方の方でしょうに」
 恨みがましい声でそう言って皇女はそそくさと青年の逞しい体に抱きついた。それから間髪入れずに硬い胸板にしなだれかかって右足を上げる。
 肩に両手を置いて、立ったまま剛直に自ら貫かれに行った。

「あお゛っ♡ も、もう少し硬さが欲しいですの……」

 皇女はそう呟くとニュコニュコと自前の雌穴オナホでやる気のないイボイボチンポを貪った。相変わらずガバガバで締まりは足りないが、襞のうぞうぞと蠢く感触がカリに柔い刺激を送ってくれる。
 肉槍に血が集まり始めた。
 マーガレットの膣内で怒張は膨張し、ギンギンに硬くなっていく。
「あっ♡ い、いいですのっ♡ あんっ♡ 硬くて、イボイボで、熱くてっ♡ このチンポが欲しかったんですのっ♡ はっ、あっ、あっ、あんんん゛っ♡」
「おぉぉぉ、ケツ穴に刺さったバイブからの振動が結構いいなっ、うぅぅっ」
「あ゛おっ、わ、わたくしのおマンコは!? わたくしのおマンコの具合はどうですの!?」
「あんまり良くない。――うおおお、バイブの振動がいいぞおっ」
「――――。ぐっす。ひっく……♡ 悔しいっ♡ んっ♡ でも気持ちいいですのーっ!」
 マーガレットがやけくそ気味に叫ぶ。
 彼女は左足も上げて青年の腰に両足を巻きつけた。男の逞しい腕が脂肪だらけのだらしない尻タブを下から抱え、バッチュンバッチュンと激しく深い抽挿を繰り返す。
「ん゛っ♡ んっお゛っ♡ んぉうっ♡ チンポ、ゴリゴリ来てますのっ♡ あ゛っ、あっ、あぁぁぁ~~~~♡♡」
 マーガレットの行き遅れマンコがきゅっと締まる。射精をねだるには小さすぎる膣圧だ。
 しかしバイブの振動もあって青年のペニスは汚濁を解放することに成功した。

 びゅくっ、びゅくびゅくびゅくびゅくっ! びゅるるるるるるっ!

 短い射精と共に汚汁がマーガレットの中に注ぎ込まれる。

「んおおおおおおお゛っっっっ♡♡♡♡」

 第二皇女の絶頂。
 雌豚然としたアホ面で赤毛の美女は雄叫びを上げ、次いでケツ穴が緩んでバイブがボトリと下に落ちた。ブンブンと床でうねる極太の紫バイブの上に、一本グソじみたナマコたちがブボブボとぶちまけられた。
 傍から見ていれば絶頂と共に大便を排泄しているかのようだ。
 人に見せられない特殊過ぎる性行為。
 彼女は舌を突き出して小刻みに震えていた。
 その時、

「マーガレット様、失礼いたします。ワルキューレ部隊の新人研修についてお話が――――」

 ガチャリと部屋のドアが開いてワルキューレのミニスカ制服に身を包んだ緑髪のエルフが足早に部屋に入ってきた。
 勤務時間の終わりに上司に直接話を付けに来たのだろう。
 彼女は手にワルキューレの新入りのリストと思しき紙束に目を落とし真面目な顔をしていた。
 エルフの女――ローラの顔が上げられる。
 ここで初めて彼女の注意が天蓋付きベッドの前で交わる二人に向けられた。

 折しもマーガレットは舌を突き出し、ナマコをブリブリと排泄している途中だった。

 ローラは紙束を持ったままその場で立ち止まって硬直した。
 目をまん丸にして眼前の特殊過ぎる交わりを凝視している。
 彼女の緑の瞳は、アールとマーガレットの接合部――白濁液に汚れた剛直が、深々と肉穴に突き刺さっているところに向けられていた。

「あ――――」

 ローラの硬直が解ける。
 同時に色白の人妻集溢れる顔立ちがぼっと赤く染まった。
 目の下の泣き黒子ぼくろが目立たなくなるくらいである。
「あ……、私ったらまた……。し、失礼いたしました」
 慌てて頭を下げると同時に蜻蛉帰りしていく。
「お待ちなさい、ローラ!」
 アールに貫かれたままのマーガレットが大きな声をあげる。
 まずいところを見られたと思ったのだろう。
 前回も幕舎で性交の最中を見られているが、今回はナマコの排泄までセットである。いくら厚顔無恥な皇女といえども弁明くらいはしたい心境なのだ。
 しかし、決定的瞬間を見られてしまっている以上、威厳を取り戻せるような起死回生の一言は思いつかなかったらしい。
 マーガレットは瞳をぐるぐると回したあと、やや突っかかり気味にこう言った。

「ローラ、貴女も混ざりなさい! これは命令です!」

  ×  ×  ×

「ああ、こんな、このようなことに……、どうして」
「心中お察しするが僕は一切手を抜くつもりはないぞ、ローラ殿」
 ワルキューレの制服をひん剥かれ生まれたままの姿になったローラにアールは笑顔で近づいていく。
 マーガレットはローラの三百歳とは思えないほっそりと引き締まった体を見てショックを受けたような顔になっていた。
「あ、アールさん、止めてくださいませ。このようなこと、不浄の穴にナマコを入れるなど」
「おいマーガレット、ローラ殿はこう言っているが?」
「こうなったら八つ当たりですわ。ローラ、お尻の穴にナマコ入れるまで帰しません」
「だそうだ。ワルキューレとはげに過酷な仕事なのだな」
「あぁ、私はどこから突っ込めばいいのでしょう……!?」
「突っ込むのは僕だ!」
 アールは高らかに宣言すると、緑の髪の爆乳エルフにダイブする。
 花のような優しく甘い香り。
 むにゅんと温かくていい匂いのする胸が顔いっぱいに当たった。
「うおっ、モチモチのむにむにだぞっ。素晴らしい乳だ。どこぞの皇女とは比べるべくもないな」
「――――」
「マーガレット様、そんなに睨まないでくださいませ……。アールさんもおいたはそのくらいにしてください。こういうことはその、もっと場所を選んでもらないと、困ります」
「いい匂いのするおっぱいは最高だな。どこかの臭いおっぱいとは大違いだ」
「――――。ローラ? 早くその男にナマコを入れてもらいなさいまし」
「う……」
 ローラが押し黙る。
 彼女は再度すがるような眼差しをマーガレットに送ったあと――、ついに諦めたのか、こわごわと言ったふうに四つん這いになって尻を向けた。
 女性らしい柔らかさを備えながらも余分な肉のない尻タブをしている。
 尻タブの谷間にはピンク色の尻穴が見えた。その下には綺麗に刈り揃えられた陰毛の生える淫裂。ローラ同様、歳を食っているにもかかわらず形の崩れていない小陰唇がマン肉から控えめに顔を出していた。
「クク……。ごほん、ローラ殿、お覚悟を」
「…………」
 エルフの淑女は無言で尻タブに両手を当て――、むにぃぃぃぃっと左右に割り開いた。
 清潔そうな尻の谷間が露わになる。
 彼女の長髪の先が腰の方から垂れさがっていて、それが妙に色っぽかった。
 桃色の蕾に指を這わす。
 三百年間使い続けられた穴なのにとても綺麗だ。ニュチニュチと弄っていたらローラは口を手で覆ってくぐもった声をあげ始めた。
 そう言えばこの前からアナル開発を始めていたので微妙に感度が増しているのだった。
 アールは小さめのナマコを袋から取り出すと指の二本でこじ開けたローラのアナルに、実は一番の被害者である軟体動物をねじ込んだ。

「ん……っ、はぅ……っ」

 さすがに皇女とは気品が違う。
 ローラは眉をひそめて吐息を漏らしただけだった。
 構わず二匹目をぶち込む。

「ん゛っ……。はあ゛……っ!」

 直腸は意外にも大きい。
 小さなナマコ二匹程度は簡単に呑みこんでしまう。
 ローラは二匹目が押し込まれたところで安堵の表情を浮かべながらアールを振り返った。ケツ穴に詰め込まれるのは二匹目で最後だと思ったのだろう。
 だがアールは三匹目の投入を行った。
「なっ、そ、そんな、ぁんっっ」
 ニュヂィ、ブチュ……と鈍い音を立てて少し大きめの茶色い物体が淑女の上品なアナルへと消えていく。
ローラは苦しげに眉をひそめて肩で息をしていた。
 猛烈な便意に襲われているのか腋からはじっとりと汗をかいているようだ。彼女の甘い香りが強くなる。
「蓋をするぞ」
 アールはエルフの尖った耳を舌でねっとりと舐めるとそう囁く。ローラは耳舐めだけでゾクゾクしてしまったらしく、赤い顔で愛人の性魔術師に拗ねたような視線を送った。
 おっとりとした美貌の淑女にそんな顔をされると悪いことをしているような気になるが、ここは本能の赴くままにバイブをぶち込んでやらねばならない。
 青年はアナル用の無数の突起の出た黒い玩具を尻穴に押しこんでいく。

「あ゛っ、あっ、あ゛――っ」

 控えめなローラの声。
 桃色の不浄の穴がめりめりとグロテスクな大人の玩具を呑みこんでいく。
 黒い玩具の表面の突起を一つ内側に入れるごとにアナルは卑猥に伸び縮みした。
 やがてローラのアナルは細めとは言えバイブを根元まですっかり咥えこんでしまった。

「さて、ではダブルフェラをしてもらおうか」
「――――! はいですの!」
「……はい」

 一人でナマコをケツ穴に入れて遊んでいたマーガレットが嬉しそうにアールの前にぴょんと跪く。対してローラは複雑な顔である。アールのチンポは嫌いではないが、皇女と一緒に奉仕することに抵抗感があるらしかった。
 だが、そんな悩みもひとたび口淫を始めたら吹き飛んでしまったようだ。
「んぶ♡ んぶっ♡ んぼじゅるるるっ♡」
「ちゅっ、ちゅるるっ、ちゅっ、ちゅうっ」
 マーガレットが竿に上からぱっくりとかぶりつき。
 ローラは下からキンタマをちろちろと舐め始めた。
 右手でフグリを捧げ持ってから、左手でふにふにと揉みながらの舌先でのくすぐり。
 腰から力抜けそうな感覚に陥る。
 ローラにもっとしゃぶって欲しいが、マーガレットの自己主張が強すぎて全然竿を舐められていない。餌を奪う姉と餌を奪われる妹という構図である。

「んぶっ♡ んぶっ♡ ……ちょっと、ローラ、邪魔ですわよ!」
「あ……、も、申し訳ございません」

 しまい目には、マーガレットがローラを肘で押しのけて単独フェラを始めてしまった。

「……おい、マーガレット」
「はいですの! 何か言いたいことでもありますの?」
「いや、もうフェラはいい。ダブルフェラなどと言い出した僕が悪かった。――ローラ殿、すまん」
「私は別に」
 ローラが慌てて首を振った。

 教訓としてはマーガレットを他の女との複数プレイに使ってはいけないということだった。
 どのように組み合わせようかと頭を悩ませても、結局のところ彼女は一人でチンポにむしゃぶりつきに行ってしまうのである。

 どうやって複数プレイをさせれば良いか分からない――。

 アールは悩んだ。
 悩んで、悩んで悩みまくった。
 実はそんなに悩んでいないが悩んだ。
 数十秒悩んだ結果投げやりに二人に対してこう言った。

「チンポを挿入するので尻をこっちに向けろ」

「はい、分かりまし――」
「分かりましたわっ!」

 控えめに頷くローラの横でマーガレットが我先にとアールに対して尻を向ける。
「マーガレット。さっきまでお前にチンポをたくさんやったからまずはローラ殿から入れることにする」
「そんなっ! ――くっ、こんなことならローラを混ぜるべきではありませんでしたわ」
「あ、私はもういいので……」
 身の危険を感じたらしいローラがそう言って引き下がる。
 アールは眉を下げた。
 肉樹はとっくの昔に萎えてしぼんでしまっていた。
「今夜はこの辺で終わりにする」
「それがようございますね」
「えっ!? な、何でですのぉぉぉぉ!?」
「自分の胸に手を当ててよく考えてみるといい。――ローラ殿、この詫びは近いうちに」
「詫び、とは普通の詫びでございますか? もうナマコは止めていただけると助かります」
「ちょっと待ってくださいましっ! このままではわたくし生殺しですわよ!? 最後まできちんとやっていきなさい!」
「マーガレット、また今度相手してやるから今日のところはこれで勘弁しろ」
 言って懐からバイブを取り出して渡す。
 現在マーガレットの尻に刺さっているのがアナル用なら渡したのはマンコ用。
 二つはめることで超強力な振動を感じることができる代物だった。
「そんな……っ、オナニーよりもチンポがいいですのっ」
「マーガレット様、書類置いておきますので自慰のあと確認なさってください」
 ローラは既にバイブとナマコを引き抜いて滅却していた。
 速やかに着衣に取り掛かっている。
 ちなみにアールは既にバルコニーから空へ跳び上がっていた。一時間後に屋敷で眠っていたフランチェスカが性魔術師の欲求不満の犠牲者となるのだがそれはまた別の話である。
「では、マーガレット様。私はこれで」
 ローラはそれだけ言うと皇女の部屋を後にする。
 バタンと豪奢な扉が閉められて、マーガレットは一人部屋に残された。

「な――なんでこうなったんですのぉぉぉぉぉ!?」

 彼女の声が帝城に響き渡る。

 マーガレットでは一生気づくことのできない謎が一つ生まれたのだった。
次→明日 本編続きと番外編2(ローラ単独)
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