[Indonesia,CityPop]
Maltine RecordsからのリリースやEspecia「アビス」の作曲を手掛けたことでもお馴染みイックバルの2nd EP。彼らのポップミュージックへの純粋な憧れが落とし込まれたようなキラキラとしたサウンドが詰まっていて、特に後半「Shooting Star」「Do You」「Brighter」のメロディが心地よい。というかまずジャケットが最高。
49.ひろしまMAPLE★S「ENDEAVORRR」
[Japan,Pop/Electronic]
広島のアイドル劇場STUDIO MAPLEに所属するメンバーによって結成されたグループの1stアルバム。ひたすら音を重ねたスケール感あるエレクトロニックサウンドとキャッチーなメロディ、そしてメンバーの心境を代弁するかのような歌詞が素晴らしい集大成的なアルバム。「RPM」のエモーショナルな歌詞は彼女たちが大きなステージに立つごとに重みを増していく。劇場にもう半年くらい行けていないのでどうにかして広島に住みたい。
48.THE OTOGIBANASHI'S「BUSINESS CLASS」
[Japan,HipHop]
SUMMIT所属のヒップホップグループによる2nd。旅の道程をコンセプトとしながらも各曲の方向性は定まらず、遊びの延長線上で作られたヒップホップは相変わらずうまく全体像が掴めずついリピートしてしまう (THE COCKPITを観たからそう感じるのかも)。CreativeDrugStoreのパーカー格安で売って欲しい。
47.Hotel Books「Run Wild, Young Beauty」
[UnitedStates,PostRock/SpokenWord]
InVogue Records所属アリゾナ出身のバンドによる2ndアルバム。エモーショナルなポストロック調のサウンドにボーカルがひたすら語りまくるという唯一無二なスタイルではあるものの、メロディアスで非常に聞きやすく、叙情派や90年代エモが好きな方にもど真ん中に刺さるような普遍性を兼ね備えている。
46.REI MASTROGIOVANNI「REI MASTROGIOVANNI」
[Japan,Ska/Mixture]
Ska×Hip Hop×Breakbeatsをクロスオーバーさせた "Nu SKA MIXTURE Style" を自称するナイスガイによる2ndアルバム。スタイリッシュな「REAL STORY」、イントロのギターやEDMライクなドラムロールから入るサビが印象的な「CLEAR」、ブラックミュージックテイストな「All That I Wish To Be」など多くのトピックスに溢れている。意図的にジャンルの壁を壊すのではなくすべてのジャンルに対するリスペクトを感じさせつつSkaというジャンルの可能性を広げた快作。
45.Ykiki Beat「When The World Is Wide」
[Japan,IndieRock]
昨年リリースの「Forever」がアンセムと化した若手インディロックバンドによる待望の1st。しかしアルバム全体的にはインディロックというよりはUKロック/ポストパンク要素を強く感じさせるよりエヴァーグリーンなアルバムに。彼らにはもはや国内は目に入っていないように感じる。
44.the peggies「NEW KINGDOM」
[Japan,Rock]
3人組ガールズバンドによる1st。チャットモンチーやGO!GO!7188辺りの先駆者のDNAを受け継いだ力強いハイトーンボイスとストレートなサウンドが痛快。「グライダー」などは清涼飲料水のCMに使われていても違和感ないくらい。最近勢いを増しているガールズバンドの中でも彼女たちのようなストレートなバンドは貴重。
43.リヒト「Cosmic Speed」
[Japan,HipHop]
ネットラップシーンにて注目を集めた東京のラッパーによる初の全国流通アルバム。全編をROKCHA BEATS (HakobuNe x Rhyme Tube) の2人によるプロデュースで、彼らのイメージを覆す「やるだけ」「Around the World」などの曲もあるが、やはり「インデペンデンスデイ」での同世代への劣等感をバネにのし上がろうとする曲が刺さる。
42.WANIMA「Are You Coming?」
[Japan,MelodicPunk]
国内メロディックの中心的バンドとなったWANIMAの1stフル。 みんなで歌えるどストレートなメロディックパンクは、バカ正直でスカさずに書かれた歌詞とともに思わずにやけて体が動いてしまう。しかし終盤「エル」「THANX」「また逢える日まで」の日本語メロディック3連発が本当に泣ける。
41.MVTEN x GREENASSASSINDOLLAR「tokai」
[Japan,HipHop]
謎のクルーILL COMMONS HOODのMVTENとGADによるコラボ。GADによるサンプリング主体のチルいビートにMVTENのルーズなラップが絡む最高に気持ち良いアルバム。序盤「Frends」と「ORANGE」で瞬殺。フリー。
40.Mutiny on the Bounty「Digital Tropics」
[Luxembourg,MathRock]
ルクセンブルクの4人組による3rd。ポストハードコアから派生したバンドだけあり、荒々しく重厚感あるグルーヴがアルバム全体を通して繰り広げられる。シリアスさを演出する電子音とじりじりと進むギターの重苦しい空気にいつの間にか飲み込まれ踊らされる「dance AUTOMATON dance」と「Mkl Jksn」は必聴。
39.Enjoy Music Club「FOREVER」
[Japan,HipHop]
お揃いの赤いキャップと黄色いウインドブレイカーを身に纏ったポップでゆるい3人組EMC。PR0P0SE、Homecomings、思い出野郎Aチームなどのゲスト陣に加え、センチメンタルジャーニーをサンプリングしたりと愛すべきポップスが詰まったアルバム。エンジョイミュージックでお願いします。
38.Especia「Primera」
[Japan,Pop/Soul/Funk]
パーソナルな一面を押し出した若旦那との共作「We are Especia」も賛否を呼んだEspeciaによるメジャーデビューミニアルバム。より黒さを増した「Sweet Tactics」「West Philly」や、G-FUNKな「さよならクルージン」辺りのバージョンアップしたサウンドは本当に素晴らしい。最先端のコンテンツであることよりも、長く続くグループであることを選択した彼女たちの次の一手が今から楽しみ。
37.水曜日のカンパネラ「ジパング」
[Japan,Electronic/HipHop]
ヤフオクCM出演などで今年大ブレイクした水カンによる5th。罰ゲーム感あるコンセプトを演者コムアイが全力で演じる潔さと、本作では (少し遅れ気味だけど) トレンドを意識したビートが印象的。「メデューサ」ではウィッチハウス、「ラー」ではジャージークラブ、「ウランちゃん」ではフットワークを取り入れたりとサウンド面でも自由奔放さを感じさせてくれる充実作。
36.Emerald「2011ep」
[Japan,Pop/R&B/Jazz]
"Pop music発 BlackMusic経由 Billboard/bluenote行" な東京の5人組による2nd EP。ウェットで表現力豊かな歌声とブラックミュージックをベースとして様々なジャンルを通過したサウンドが上質なポップミュージックを作り上げている。特に「ふれたい光」は終盤の展開含め極上。
35.Cattle「Somehow hear songs」
[Japan,Shoegaze/Pop]
ZERO COOL所属、東京の女性ボーカルシューゲイズ4人組の1stミニアルバム。儚いメロディとギターノイズが絡む新世代シューゲイズバンドさ溢れる良作。「Somehow hear」がとにかく最高のシューゲイズポップなのでぜひ。
34.CRYSTAL LAKE「The Sign」
[Japan,Metalcore]
国内メタルコアの中心バンドとなったCLの3rd。ラップ調のボーカルやDjentyなリフを大きく取り入れ、Beatie Boysカバーなど今回もトピックスを用意しながらも最終的には男気で貫き通したような硬派なサウンドが繰り広げられる。メンバー脱退によるバンド存続の危機を経て、今再びシーンのトップに戻ってきた彼らの "We're Not Fuckin' Dead" の説得力が凄まじい。
33.CICADA「BED ROOM」
[Japan,Pop/R&B/TripHop]
R&Bやトリップホップをベースとしたポップミュージックバンドの1st。「Naughty Boy」を筆頭に、ジャジーな曲調でミニマルなドラムに甘い歌声が乗るサウンドは90年代後半のJ-POPっぽさ溢れていて、「夜明けの街」はMIHO「Esperanza」を思い出させる。最新曲「stand alone」では人力フットワークに挑戦したりと振り幅の広さが今後を期待させる。
32.CHON「GROW」
[UnitedStates,ProgressiveMetal/Instrumental]
インストプログメタルの中でもポストロックシーンまで巻き込み今年大きく注目を集めたSUMERIAN RECORDS所属の4人組による1st。「Perfect Pillow」などテクニカルかつ清涼感あるギターが印象的なインストがメインではあるものの、歌もの「Can't Wait」「Echo」がため息出るほど良すぎる…。
31.Jay Prince「BeFor Our Time」
[UnitedKingdom,HipHop]
Soulection周辺の作品にも参加しているUKのラッパーによる最新作。数年に一曲レベルのメロウチューン「Polaroids」を筆頭に数曲をIAMNOBODIが手掛けていたりと、とにかくスウィートな曲が揃った素晴らしいアルバム。フリー。
30.吉澤嘉代子「秘密公園」
[Japan,Pop]
埼玉出身の妄想系女子シンガーによる3rdミニ。大真面目にやり抜くメルヘンチックな歌詞とキャッチーなサウンドに初っぱなから引き込まれる。序盤の「綺麗」と「ユキカ」で即ノックアウト。
29.FIELD OF FOREST「Levitation」
[Japan,ProgressiveMetalcore]
浪速のPeripheryことFoFによる2nd。冒頭「Recollection」やAbstractsのLinをゲストに招いた「Stand Alone」での清涼感あるDjentyなリフとキャッチーなメロディを混ぜ合わせるFoF節は健在させつつ、インスト (FFⅩカバー) にも挑戦するなど新たな一面を感じさせる。ライブ活動は休止ということだけど音源の製作は続けていくようなので一安心。
28.Towkio「Wav Theory」
[UnitedStates,HipHop]
Chance The Rapper率いるSave Money Crewのラッパーデビュー作。Save Moneyらしいアッパーチューンやファンクにハード路線まで幅広い曲調ではあるものの、約35分と聞きやすいサイズなのがうれしい。特にチャンスが絡む「Heaven Only Knows」と「Clean Up」がずば抜けて素晴らしい。「Surf」の序章的立ち位置と思いきやアルバム的にはこちらの方が全然良かった。
27.Koedawg「根腐れローズ」
[Japan,HipHop]
茨木のラッパーKoedawgによるミックステープ。USトレンドなフロウを取り入れつつ、歌謡曲ネタのビートで下ネタ歌詞をスムースに聞かせる。BoAネタの「ミルフィーユフィクション」、Hannah Montanaな「KEN THE 390」、この世の終わりの対面座位「You Like It」などトピックだらけで飽きさせない。フリー。
26.Azami「Lilac」
[Japan,MelodicHardcore]
越谷発、国内叙情派ニュースクールのホープによる1stミニ。叙情的にフラストレーションとピュアネスさを込めた歌は、「碧」を筆頭に日本語ロック好きと叙情派を繋ぐ存在となれるほどの普遍性を感じる。彼らを筆頭にローカルから若手叙情派ニュースクールが盛り上がってきているので要注目。
25.Burning Down Alaska「Values & Virtues」
[Germany,MelodicMetalcore]
REDFIELD RECORDS所属、ドイツの叙情派メタルコアバンドの1st。叙情派のお手本とでも言えるような涙腺直撃サウンドがアルバム全編で繰り広げられる。ギターソロや女性ボーカルでドラマティックに展開する「Savior」、終盤でBeing As An OceanのMichaelのクリーンを入れてくる「Phantoms」は反則技。
24.THE CHARM PARK「A Letter」
[Japan,Pop]
元Hemenwayのギターcharmによるソロプロジェクトの1stミニ。穏やかな歌声と耳にスッと入ってくる心地よいサウンドは短編映画を観ているかのよう。特に物語のクライマックスを彩るような「Holding Hands」「Dear Sunchine」の2曲は必聴。来年は彼のような男性SSW/ソロアーティストに注目が集まるのかもしれない。
23.NF Zessho「Beyond the MoonShine」
[Japan,HipHop]
レペゼン福岡市早良区のラッパー絶紹による2nd。前作に引き続きAru-2やYoshinumaによるサンプリングビート、それに加え自身のビートでも良い意味で力が抜けたラップをしているように感じる。「spiff」「get better」「hooded」辺りのフックを歌う中盤が極上。
22.STEREO JAPAN「Anthem」
[Japan,EDM/FutureHouse]
プチ炎上を繰り返すEDMアイドルによる1stミニ。Aviciiなタイトル曲も良いけれど、いち早くフューチャーハウスを取り入れた「Movement」がツボ (S&L作?)。そろそろ岸森ちはなさんのぶち上がれで解放されたい。Stereo Osakaとの別離やメンバー脱退など大きな変化が続くものの、今はとにかくパーティーを続けよう。
21.Couple「Brief Pop」
[Japan,Pop]
I HATE SMOKE TAPESからのリリースとなった北海道の3人組によるデビューカセットテープ。momoのキュートなボーカルがキラキラとしたシンセポップに乗る。このサウンドを心から嫌いだと感じる人はいないのではと思うほど、"なんとなく今日は世界の全てを愛せるような" 気にさせてくれるアルバム。
20.cero「Obscure Ride」
[Japan,SummerSoul]
Summer Soul.
19.MOTHBALL「What a Wonderful World」
[Japan,PianoPunk]
正体不明 (一応) の2人組によるピアノパンクバンド。「Mayday」「FlyAway」の爽やかな疾走感溢れるピアノパンクから「WWW」のハードコアなショートチューンまで、00年代リバイバルな匂いすらするサウンドはど真ん中。あまりに早すぎるだろと思いつつもMONOEYESの結成など含め00年代リバイバルの流れは着実に進んでいっている。
18.Itto「Music Soul Journey」
[Japan,HipHop]
逆輸入型ラッパーIttoの2nd。様々な国を渡り歩く冒険映画のようなコンセプトに、メロディアスなフロウと多国籍なビートが落としこまれた充実作。ジメサギとの「Aahhhhhh!!!」、ウエスタンな「Hit the Road」、ジャパニーズレイドバックな「太陽のように」がgood。
17.17歳とベルリンの壁「Aspect」
[Japan,Shoegaze/Rock]
シューゲイズ×ポップな混声ボーカルバンド。 低体温なボーカルが乗るキャッチーなメロディとそれを包むような轟音サウンドは聞いていると本当に寒気がしてきて感傷的な気分になってくる。その中でもキャッチーな「終日」は感傷に浸ることすら諦めたような清々しさに溢れている。先述したCattle含め国内シューゲイズシーンは来年さらに飛躍するはず。
16.JABBA DA HUTT FOOTBALL CLUB「QUEST」
[Japan,HipHop]
TOKYO HEALTH CLUBらを輩出しているレーベルOMAKE-CLUBの新鋭グループ。LB NationやFG Unitをリスペクトしたサンプリングチョイスに、10年代らしさを落とし込むセンスがずば抜けている。結局最高の夏にならなかった「Revenge For Summer Part.2」やメロウな「II PAUSE」などキャッチーな曲が多いが、やはりBAOBAB MCのネタ使いが気になってしょうがない。
15.The Wonder Years「No Closer To Heaven」
[UnitedStates,PopPunk/Emo]
フィラデルフィアの6人組による5th。The Story So Farとともにポップパンクシーンを牽引してきた彼らの新作は、疾走感あるポップパンクというよりも深いエモーショナルさに満ちていた。特に「Cigarettes & Saint」は圧巻。このアルバムを引っ提げて再来日を期待したい。
14.Loathe「Prepare Consume Proceed」
[UnitedKingdom,ProgressiveMetalcore]
若手プログメタルコア大本命UKの5人組デビュー作。DjentやNu系まで消化してすべてを足し込んだと思えば一気に引くようなサウンドメイクが素晴らしい次世代バンド。デビューシングル「In Death」からまず。
13.bacho「最高新記憶」
[Japan,Rock]
姫路の馬超による初のフルアルバム。日々の鬱憤を吐き出しながらも理想を追い求め、今に見てろよという強い思いが込められた歌は、ぼんやりとした不安を抱えるすべての人の心を震わせる。絶対売れてやるからと言い続け、13年目にして遂にブレイク間近。重なる一瞬の日々に輝く一瞬の火花 共に眺め、心震わせようじゃないか。
12.04 Limited Sazabys「CAVU」
[Japan,MelodicPunk]
名古屋のメロディックパンク通称フォーリミの1st。全曲キラーチューンな無条件で口ずさみたくなるキャッチーなメロディを武器に、少年のようなハイトーンボイスで綺麗に乗せる日本語詩が印象的。メロディックをルーツとして様式美なサウンドを再構築しメインストリームへと雪崩れ込む。WANIMAと並びメロディック再評価のキーとなる存在。
11.Gusanos「Life Chord」
[Japan,MelodicHardcore]
京都の叙情派ニュースクールGusanosによる10年目にして初のフルアルバム。全編通して泣きながらガッツポーズな名盤。Hopeless Raven以来久しぶりに叙情派の名盤が生まれる瞬間を目の当たりにした。Gusanosはジブリ。
10.Negicco「Rice & Snow」
[Japan,Pop]
2015年はNegicco飛躍の年だった。お米と雪の街新潟から結成12年目にしてたどり着いた最高到達点。蓮沼執太による「自由に」や三浦康嗣による「BLUE, GREEN, RED AND GONE」など、彼女たちがアイドルを続けていくうちに巻き込んだ人たちと良い音楽を作り上げた温かいアルバム。
09.Awesome City Club「Awesome City Tracks」
[Japan,Rock/Pop]
賛否を巻き起こしたテン年代シティポップと呼ばれる要素をすべて網羅したACCによる初フィジカル音源。虚構的アンセムな「涙の上海ナイト」や、チルウェイヴ~シンセポップな「Lesson」など待望の音源化。9月には今年2枚目のアルバム「Awesome City Tracks 2」をリリースし、シーンで括られるその他バンドを引き離し確固たる存在であることを見せつけた。彼らの手によってテン年代シティポップはたった一年で死んだ。
08.Dance Gavin Dance「Instant Gratification」
[UnitedStates,PostHardcore/Experimental]
Rise Records所属DGDによる6th。清涼さあるボーカルのキャッチーなメロとテクニカルなタッピングギターが共存する。「On the Run」「Stroke God, Millionaire」「Awkward」などどの曲をピックアップしても隙のない素晴らしい一枚。マスロックやプログメタルフリークも巻き込んだ2015年ポストハードコアの傑作。
07.Maison book girl「bath room」
[Japan,Pop/NewAge]
元いずこねこのプロデューサー サクライケンタと元BiSのコショージメグミを中心に結成された4人組による1st。現代音楽とアイドルソングのクロスオーバーをコンセプトに、変拍子を取り入れたポップソングが全編に渡って繰り広げられる。正直この完成度は予想外だった。統一感や完成度だけなら今年イチ。矢川葵さん推し。
06.Bring Me The Horizon「That's The Spirit」
[UnitedKingdom,Alternative/PostHardcore]
かつてはデスコアにカテゴライズされていたBMTHの路線変更による大ブレイク作。「Throne」「Happy Song」辺りの00年代を彷彿とさせるサウンドは、Issuesらを筆頭に盛り上がっていたNu-Metalcoreをすっ飛ばして10年代オルタナティブロックの幕開けを宣言するかのよう。相変わらずオリバーは声が出てないしマーチはダサいけどこのアルバムは最高。
05.John Gastro「Maltine 10 Mix 5.0」
[Japan,Pop/Electronic/Mix]
日本のポップミュージックをもう一段階上へと引き上げる次世代ポップマエストロJ/Gという才能にもっと騒ぐべきだ。これはアルバムではなくて、Maltine Records 10周年イベント「天」でのライブセット。抜群のリミックスセンス溢れる曲や「1995」などのオリジナル曲も詰め込まれている。久しぶりにインターネット発でワクワクさせられる存在。フリー。
04.Suchmos「THE BAY」
[Japan,Rock/Soul/Jazz]
神奈川の6人組による1st。EYESCREAMで特集が組まれるほど大きな波となった "20代がつくる新しい音楽" の中心的存在。アーバンソウルやアシッドジャズを開かれたポップスとして落とし込んだ素晴らしいアルバム。I'm So Coolと自ら言ってしまうビッグマウスとその自信に裏付けされたサウンド含め、現代の肉食系バッドボーイミュージックの姿なのかもしれない。
03.SUMMERMAN「Temperature is...」
[Japan,Indie/Punk]
KiliKiliVillaからのリリースとなった吉祥寺の5人組による1st。トリプルギターでパワーコードを掻き鳴らし片言英語でシンガロングするダサくて甘酸っぱくて眩しい最高としか言えないアルバム。お金はないけど時間は余るほどある学生時代、特に変わり映えしないけどなんとなく集まってた日常の空気がこのアルバムには詰まっている。オープニングソング「Home Alone」からどうぞ。
02.寺尾紗穂「楕円の夢」
[Japan,Piano/Acoustic]
現代至高の女性シンガーソングライター寺尾紗穂3年ぶりのアルバム。ピアノ、電子音と静寂を纏いながらスッとぶち壊す痛みを突きつける歌詞とは対照的に、2~3分の曲をベースに構成されているため驚くほど聞きやすい。タイトル曲「楕円の夢」の思考を巡らせる余白のような長いアウトロを聞いていると、歌詞が深く体を駆け巡っていくのを感じる。
01.校庭カメラガール「Leningrad Loud Girlz」
[Japan,Electronic/HipHop/Other]
2015年最重要作。それまでのアイドルラップを過去に変えた前作「Ghost Cat」から半年のスパンで届けられた新作は、最先端を提示するサウンドと好戦的な歌詞含めトピックの豊富さとクオリティが桁違いのアルバム。様々なカテゴライズを過去に変えていくコウテカの登場は今年最大の事件だった。らみた たらったさん推し。
YouTubeに上がってる動画はプレイリスト作っているのでどうぞ。