誰かに理不尽な事をされたら、あなたはどんな態度になりますか?
「相手にもよるけど、ガッツリと喧嘩するね」、「信頼できる人に相談します」、「自分は気が弱いほうなので、黙ってると思う・・・」などなど、様々な返答をする人がいると思います。
どの態度もそれぞれの性格がよく出ています。が、一つ問題が出て来るんですよ
それは、いつか我慢が限界に達して、激怒してしまう!、という問題です。
「べつに、激怒してもいいじゃん!」と、思ったかもしれません。
でもね、よくよく考えてみてください。ちょっと口論になったぐらいなら、たいして問題ありません。
けれど、口論が発展して、そのまま殴り合いの喧嘩になったり、憎しみが増幅して、職場内や学校内での虐め、パワハラ、セクハラに進化してしまう危険性だってあるんです。
もっと言うと、犯罪になってしまう可能性だってあります。
テレビやネットのニュースを思い出してください。
たまに、「口論になって、喧嘩になり、相手を殺害してしまった」みたいなニュースを見かける事がありますよね。
これは、なんとかしなければなりません。でも、「そんな事言われても、ムカつくもんはムカつくんだよ!」というのが読者の皆さんの本音でしょう。
そこで、今日は、一つのマネジメント法をご紹介したいと思います。
その名も、アンガ―マネジメントです。皆さん、知ってます?アンガ―マネジメント?
要するに、怒りをマネジメントする方法ですね。
アンガ―マネジメントって何だ?
「怒り」のマネジメント術 できる人ほどイライラしない (朝日新書)
- 作者: 安藤俊介
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2011/09/13
- メディア: 新書
- 購入: 5人 クリック: 28回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
今日は、安藤俊介さんの「怒りのマネジメント術」を参考書にしながら、勉強して行きたいと思います。
安藤さんは、こんなふうに言っています。
「怒りをゼロにすること」が目的ではありません。
そもそも、私たちはブッダを目指すわけではないのですから。
怒りを感じてもいいのです。
ただ、怒りの配分はしっかり見極めていったほうがいい。
怒らなくてもいいことには、怒らない(怒りという感情を減らす)。
怒るとしても、表現方法や場所を選ぶ(怒りにまけせた行動を辞める)
そのほうが人生ははるかに生きやすくなります。
ムダな「怒り」は減らし、単に「怒る」という行動はやめる。
それが「怒りのマネイジメント」です。
どうでしょうか?
その1・怒らなくてもいいことには、怒らない。(怒りという感情を減らす)。
その2・怒るとしても、表現方法や場所を選ぶ(怒りにまかせた行動を辞める)
これは、本当にナイスアドバイスですよね?
次は、僕も実践している具体的な方法をご紹介しましょう。
他人を変えようとしない
僕は、何か嫌な事があったり、カチンと来たりすると、自分に言い聞かせる言葉が2つあります。
「変えられるのは自分だけ」、「相手に期待しない」。この2つです。
この2つの言葉は、それこそ呪文のように唱えて来ました(笑)
これについて、安藤さんはこんなふうに言っています。
「自分を変えて行こう」という話をすると、「逃げなんじゃないですか?」、「泣き寝入りなんじゃないですか?」という人がいます。
けれども、私がアンガ―マネイジメントで目指していることは「いかに自分がイライラしないでいられるか」というセルフマネイジメントです。
そしてその結果、成功や幸せが自然と手に入ることです。
(中略)自分を変えるほうが他人を変えるよりも圧倒的に早いんです。
そして、エネルギーもかからない。
どうでしょう?自分を変えるほうが他人を変えるよりも圧倒的に早い。
覚えておきたい言葉です。
自分の機嫌がいいと世の中を平和にする
「いや、それは、さすがに大袈裟でしょ?」と、思った方がいるかもしれません
でも、僕は、怒りを感じずに、ただ機嫌良くしているだけで、充分に世界平和に貢献していると思う体験をした事があるんです。
それは、バイト先のお店での出来事。
僕がいつものように、お店に行くと、普段ならニコニコしているスタッフさん(仮に、Aさんとします)が物凄い不機嫌な態度で接客していました。
他のスタッフさんに事情を聞いてみると、どうやらAさんにお客さんからクレームの電話があって、かなりイライラしている、との事でした。
どう考えても、Aさんの責任ではない事で、お客さんにネチネチ嫌味を言われ続けたみたいなんです。
これには、いつも笑顔のAさんでも、不機嫌になってしまうでしょう。
しかし、このお話しは、Aさんの不機嫌さだけでは終わりません。問題なのはここからです。
簡単に言うと、不機嫌の連鎖が始まってしまったんです。
まず、イライラしているAさんは、自分の後輩スタッフBさんにいつもより、厳しく指導してしまいます。
そして、いつもより厳しくされたBさんはムカッとして、バイトの僕にも厳しく指導するよになるんです(笑)
普通ならスルーしているような事も細かく注意して来たんですよ(笑)
僕は思いました。「完全にとばっちりだ、全部、Aさんが悪い、そりゃ、理不尽な目にあったかもしれないけど、周囲の人をストレス解消の道具にするなよ!」
しかし、そこで、思い出したのは、あの言葉。
そうです、「変えられるのは自分だけ」、「相手に期待しない」。この2つの言葉です。
怒りは連鎖する事を忘れるな!
この2つの言葉を思い出して、気にしない事にしました。
完全に時が解決してくれるのを待つ事にしたんですよ。
さらに、怒り、不機嫌の連鎖を意識するようにしました。
想像してみてください。そもそも、この話しの怒り、不機嫌さは、電話のクレームから始まっています。
お客さんが理不尽なクレームをしなければ、Aさんは怒って、不機嫌にはならなかった。
でも、もしかしたら、クレームしたお客さんも何か嫌な事があって、ついついネチネチ怒ってしまったのかもしれない。
きっと、怒り、不機嫌の連鎖が続いていたんです。だったら、怒り、不機嫌さが自分のところに回って来た、今がチャンスです。怒り、不機嫌さの連鎖を自分のところで止めましょう。
実際に、それからしばらくして、Aさんは機嫌を取り戻し、またいつもの日常が戻って来ました
でも、僕がもし、Aさんから回って来た怒り、不機嫌さを貰い、自分まで不機嫌になってしまっていたら、どうなったでしょうか?
きっと、僕も後輩や周囲の人に、八つ当たりして、また怒り、不機嫌さの連鎖が続いていたに違いありません。
僕は怒り、不機嫌さの連鎖を止めたんです。べつに、自分が偉い事をアピールしたいわけじゃありません。まぁ、本当はちょっとアピールしてます(笑)
けれど、そんなふうに考えて行くと、他者の怒り、理不尽さを貰わないだけで、ほんの少しだけ社会の平和に貢献している気がしませんか?
また逆に、自分の怒り、不機嫌さが誰かの一日を台無しにしていると思うと、やっぱり、アンガ―マネジメントを身につけたほうがいいと思うんです。
どうでしょうか?
共に、アンガ―マネジメントを学んで、楽しい生き方を目指そうではないか?