「基準地震動」引き上げ 規制委了承
原子力規制委員会は25日の安全審査会合で、北海道電力泊原発1〜3号機(北海道)で想定する最大の揺れ「基準地震動」を550ガル(ガルは加速度の単位)から620ガルへ引き上げることを大筋で了承した。
ただし、審査合格に向けては、原発周辺にある火山や地滑りの影響、敷地地下の小規模な破砕帯の評価などの議論が決着していない。また、設備側の審査も基準地震動の見直しに伴い止まったままになっている。
泊1〜3号機は新規制基準が施行された2013年7月8日に審査を申請したが、審査は大幅に長期化している。同じ日に申請があった5原発10基のうち、5基がすでに審査に合格している。【酒造唯】