植民地時代の海外独立運動で主要拠点役を果たした米国マンハッタンのニューヨーク韓人協会が、15以上の独立運動団体が活動した史料を発掘した。同協会が23日(現地時間)に発表した。これらの史料は、昨年からリフォーム工事に入っている同協会の歴史編さん委員会が、協会に保管されていた史料を1年かけて分析・整理した末に発掘された。史料には、上海の臨時政府に先駆けて在外政府機能を持った「大韓人国民会」など独立運動団体と、徐載弼(ソ・ジェピル)・李承晩(イ・スンマン)・安昌浩(アン・チャンホ)・趙炳玉(チョ・ビョンオク)など指導者の活動が詳細に記されている、と協会側は説明した。同協会は1921年に韓人(韓国系)留学生が設立し、マンハッタンで4階建てのビルを購入、米国東部の韓人社会の拠点になるとともに独立運動本部としての役割も果たしてきた。
同協会歴史編さん委が発掘した史料によると、1909年に米国サンフランシスコで朴容万(パク・ヨンマン)・李承晩・安昌浩らが創設した大韓人国民会は、米国内で外交と行政業務を担当するなど、事実上の政府に当たる役割を果たし、上海臨時政府樹立をめぐっても決定的な役割を果たした。歴史編さん委のユン・チャンヒ幹事は「15を超える独立運動団体が一つの場所で活動したというのは、独立運動史上空前絶後のことで、民族史に長く記録されるべき大事件」と語った。