【ソウル聯合ニュース】韓国の軍と情報当局が、北朝鮮が核兵器1個を製造するのに必要とするプルトニウムの量に関する判断を修正したことが25日、分かった。複数の韓国政府筋によると、軍と情報当局は最近、「核兵器1個の製造に要するプルトニウムは6キロ程度だが、北の核兵器開発の経過を考慮すると、北はこれより少ない量のプルトニウムでも核兵器1個を製造できるレベルに達した」と分析した。
韓国国防部は北朝鮮のプルトニウム保有量を40キロ程度と推定している。プルトニウム6キロで核兵器1個を製造できるため、これは6~7個を製造する量にあたる。しかし、プルトニウム6キロ以下で核兵器1個を製造できるならば、8個以上の核兵器製造も可能ということになる。
韓国軍と当局が北朝鮮の核兵器製造に要するプルトニウム量に対する見解を修正したのは、北朝鮮が核兵器を多数製造した可能性が高いという判断があるためだ。
ある消息筋は、北朝鮮のプルトニウムの推定保有量について公式資料はまだ修正していないとしながらも、「北はこれまで核活動をたゆみなく続けており、8月から寧辺の原子炉(黒鉛減速炉)を再稼動している点などからすると、プルトニウムの確保量はさらに増えると予想する」と説明した。
また、軍と情報当局は北朝鮮が外部から技術を導入し、ウランを濃縮するための遠心分離機を独自に製造したとみている。消息筋は「北は持続的に高濃縮ウラン生産を推進中と把握している」と話す。ただ、その正確な量はまだ把握できていないという。