後期の授業が先週終わった大学生Kさん(22)は24日、ソウル市道峰区双門洞一帯の幼稚園3カ所を回っていた。顔にサンタクロースの鼻ひげを付け、赤いサンタ服を着たKさんは、子どもたちにクリスマスプレゼントを配り、クリスマス・キャロルを歌うアルバイトをしていた。幼稚園1カ所につき約1時間、計4時間ほど働いて、日当は5万ウォン(約5100円)ほどだ。クリスマスの25日にも、幼稚園4カ所でサンタクロースを演じる。
Kさんは「サンタの格好をして子どもたちと遊べばいいだけで、短期間に小遣いを稼ぐのにもってこいだ。それだけに競争が激しく、3週間前に予約をしていた」と話した。
クリスマスから年末年始にかけての時期は、大学生や就職浪人たちにとって稼ぎ時となる。年末年始に合わせ行われるさまざまなイベントで、アルバイトを求めるケースが多いためだ。
大学院生Sさん(24)はクリスマスに、同じ大学院に通っている交際中の女性と「アルバイト・デート」をする。Sさんたちは25日から3日間、仁川市内のホテルの宴会場の厨房(ちゅうぼう)で1日9時間皿洗いをし、一人当たり日当8万ウォン(約8200円)を稼ぐことになっている。Sさんは「2人とも学費や生活費を出すだけで精一杯という状況で、いっそのこと、ほかの人たちが遊んでいるときに働こうと、彼女と話し合った」と語った。
求人・求職情報サイト「アルバ天国」が最近、全国の大学生340人を対象に、クリスマスの予定を尋ねたところ、「アルバイトをする」という回答(29.4%)が最も多かった。大学生の10人中3人がクリスマスにアルバイトをするという計算だ。
求人・求職情報サイト「アルバモン」によると、クリスマスケーキの販売のような販促系のアルバイトは、今年9月の時点で競争率が0.5対1という人手不足の状況だった。
ところが12月になると、競争率は1.9対1に跳ね上がった。各種の団体による年末の授賞式や、大企業の忘年会などを手伝うアルバイトは人気が高く、競争率は20対1を記録した。ある志願者は「運がよければ、イベントに招かれた人気歌手のコンサートを楽しむことができ、日当も7万ウォン(約7200円)程度と、高い方だ」と話した。