慶尚南道昌原市に本社を置く「蒙古食品」が24日、キム・マンシク名誉会長(76)による運転手への常習的な暴行について謝罪した。蒙古食品はこの日、キム名誉会長の息子である代表取締役の名前で謝罪文を発表し「私どもの会社の名誉会長による不祥事について、心よりおわび申し上げる。被害に遭われた方には必ず、名誉会長が直接謝罪するとともに、今回の件の責任を取って名誉会長を辞任する」と述べた。
今年9月から2カ月間、キム会長の運転を務めていた男性は今月23日、ラジオ番組を通じ「キム名誉会長から、これといった理由もなく、すねや太ももを足で蹴られたり、こぶしで殴られたりするなど、常習的に暴行を受け、悪口を浴びせられた」と暴露した。また10月半ばには、陰嚢(いんのう)を靴で強く踏まれ、病院で治療を受けたという。さらに男性は、キム会長がたびたび自分に悪口を浴びせたとして、録音ファイルを公開した。
1905年、慶尚南道馬山市(現・昌原市)で創業した猛虎食品は、韓国でも指折りの老舗企業で、「蒙古カンジャン(韓国式しょうゆ)」が主力商品だ。