背番号「25」と書かれたユニホームを着て姿を現した金賢洙(キム・ヒョンス、27)は笑顔が絶えなかった。金賢洙は「小さいころから大リーガーになるのが夢だった。泣けと言われれば泣けるほどうれしい」と語った。
金賢洙は24日、ボルチモア・オリオールズの入団会見に臨んだ。双方が契約に合意したと米メディアの報道が出てからちょうど1週間。メディカル・チェックなどを経て契約書にサインした。契約条件は2年・700万ドル(約8億4000万円)だ。
オリオールズは本拠地オリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズの電光掲示板に「オリオールズ王国へようこそ 金賢洙選手を歓迎します」と韓国語で歓迎の言葉を表示した。入団会見に同席したダン・デュケト副社長兼ゼネラル・マネージャーは「『鉄人(iron man)』と呼ばれている金賢洙選手は韓国で10年間、全試合の98%をこなした。彼のホームラン生産能力は米国でも通用するだろう」と語った。
金賢洙は「(ピッツバーグ・パイレーツの)姜正浩(カン・ジョンホ)が築いた土地で迷惑をかけないようベストを尽くしたい。挑戦するつもりで来年の準備をしたい」と述べた。雨の中、球場を見学した金賢洙は「小さいと聞いていたが、本物に小さいね」と言った。同球場はホームベースから右フェンスまでの距離が97メートル、左フェンスまでの距離が101.5メートルとライトフェンスの方が距離が短く、左打ちの金賢洙にとって有利だ。金賢洙が斗山ベアーズ所属時に10シーズンプレーした球場は左右のフェンスまでの距離が100メートルだった。
オリオールズは朴炳鎬(パク・ピョンホ、29)が所属するミネソタ・ツインズと来年4月5日から同球場で開幕3連戦に臨む。