安倍政権を鋭く批判、古舘氏が「報ステ」降板へ

安倍政権を鋭く批判、古舘氏が「報ステ」降板へ

 安倍政権に対し批判的な姿勢を示してきたテレビ朝日系のニュース番組の看板キャスターが、突然降板することを表明した。テレビ朝日は24日、『報道ステーション』のメーンキャスターを務める古舘伊知郎氏(61)が、来年3月末で降板すると発表した。古舘氏は2004年に同番組が始まって以来、メーンキャスターとして活動してきた。

 古舘氏は政府を鋭く批判するコメントで名を馳せてきた。その実力に後押しされ、『報道ステーション』は平均視聴率13.2%を誇る看板番組として定着した。だが、2012年12月に安倍晋三首相が政権の座に返り咲いた後、好き嫌いがはっきり分かれるようになった。

 今年3月、コメンテーターを務めていた元経済産業省官僚の古賀茂明氏(60)が、生放送中に「テレビ局会長の圧力により、きょうから出演できないことになった」と発言し、「I am not Abe(私は安倍首相ではない)」とプリントした紙をテレビカメラの前に掲げた。当惑した古館氏が古賀氏を止めようとした場面がそのまま放送される事態となった。今回の古館氏の降板についてテレビ朝日側は「古舘氏側から先に、契約期間が満了する来年3月までにしたい」と申し出があった。新しいジャンルにも挑戦したいとのことで、本人の意思を尊重することにした」と説明した。

東京=金秀恵(キム・スヘ)特派員
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