水資源公社は事業性も十分にあるとみており、年間入場者数を750万人、年間売上高を6850億ウォン(約708億円)と試算している。大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、昨年の入場者数が1180万人で、規模が小さいユニバーサル・スタジオ・シンガポールにも384万人が訪れた。
■韓中双方に利益を
USKコンソーシアムは現在資本金として約8500億ウォン(約878億円)を確保し、今後1兆2000億ウォン(約1240億円)まで増額する計画だ。韓国産業銀行、ハナ銀行から2兆ウォン以上の融資を受ける意向書も受け取っており、資金調達には問題がないとの立場だ。建設用地は水資源公社が現物出資するため、土地取得コストの負担もない。
今回の事業は中国人観光客をどれだけ誘致できるかに成否がかかっている。立地条件は仁川空港から35キロメートル、仁川港から25キロメートルで、約30分で移動できる距離にあるため、中国人客誘致には適しているとみられる。中国の大手建設会社と大手旅行会社が出資しているだけに、中国人客誘致への期待感も大きい。
ソウル市立大国際都市科学大学院の韓晩喜(ハン・マンヒ)院長は「中国企業にしかるべき優遇策を与え、約束した投資を確実に取り付け、韓中双方の企業に利益をもたらすことが重要だ」と指摘した。