ユニバーサル・スタジオ韓国誘致構想、韓中合弁で再始動

 韓国・京畿道華城市へのユニバーサル・スタジオ誘致構想が約3年ぶりに再始動した。韓国水資源公社は22日、ユニバーサル・スタジオを含む「京畿華城松山グリーンシティー国際テーマパーク事業」の優先交渉対象者に韓中合弁の「USKコンソーシアム」を選定したことを明らかにした。

 同コンソーシアムには韓国の大宇建設、中国建設大手の中国建築工程総公司(CSCEC)、中国最大の旅行会社、中旅集団(CTS)が加わる。事業費は5兆ウォン(約5170億円)で、2021年に第1期がオープンする予定だ。

 ユニバーサル・スタジオは、京畿道竜仁市のエバーランドなど一般的なテーマパークとは異なり、映画とエンターテインメント施設を融合したもので、米オーランド、日本の大阪などで人気を集めている。

 今年4月に「産業立地および開発に関する法律」改正案を提出し、今回の事業再開を支援した与党セヌリ党の徐清源(ソ・チョンウォン)国会議員(京畿華城甲)は「ユニバーサル・スタジオが完成すれば、雇用創出、観光客誘致など大きな経済的波及効果が見込める」と述べた。

 同事業の構想は2007年に浮上したが、用地価格と許認可問題で進まず、12年にいったん事業が中断されていた。予定地は放置され、現在は一面の荒れ地となっている。それだけに地元住民(51)は「今回こそ本当か。10年間うわさしか聞こえてこないのであまり信じられない」と無関心そうに答えた。

■外国人観光客140万人増見込む

 今回の事業は内需振興の起爆剤として期待されている。シンガポールではユニバーサル・スタジオが開業した2010年、外国人観光客が前年比20%増の1164万人に伸びた。華城国際テーマパークが開業すると、韓国を訪れる外国人観光客が現在よりも10%(140万人)増えると見込まれる。雇用創出効果も大きく、建設期間に7万6000人、運営には4万8000人が必要になるとみられる。

李錫雨(イ・ソクウ)記者
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