【ヒューマン】
未年に大ブレークした吉田羊。誰もがその名前と顔を覚えたが、「どの役を見ても『吉田羊だね』といわれるようになったら良くないので、無色の俳優でありたいです」=東京・浅草橋【拡大】
「レッスンを受けるとかじゃなくて、まず実践したかった」という思いから、当時、雑誌「ぴあ」に掲載されていた「3カ月後にある舞台の女優を探しています」という3行広告に応募。そして、1997年に小劇場の舞台で女優デビューが決まった。
2007年にマネジャーにスカウトされるまで約10年間、表舞台には出てこなかったが、「本当に楽しかったから舞台を続けていたというだけで、下積みだとは思っていない。『下積みがあったからこその演技派』とか言われると、本当にムズがゆくて」と笑う。
ドラマ、映画など映像の世界に進出後は、NHK連続テレビ小説「純と愛」(12年)など話題作に出演し、存在感を発揮。そして、昨年7月期のフジテレビ系「HERO」に抜てきされ、ブレークした。
「認知度を爆発的に上げていただいたという意味ではもちろん、『HERO』のおかげだと思っています。でも、それがこの先も保証されていないのが芸能界。すぐ熱するものは、すぐ冷めると思っているので」
それでも人気は高まるばかり。今年は1月期のTBS系「ウロボロス~この愛こそ、正義。」から10月期の同局系「コウノドリ」まで、4クール連続で連ドラに出演するなどドラマ9本、映画は「ビリギャル」など6本に出演。