高齢者送迎の運転手死亡 群馬・太田
25日午後4時20分ごろ、群馬県太田市東長岡町の「東長岡町交番」にデイサービス施設の送迎用ワゴン車が突っ込み、運転していた太田市内ケ島町の運転手、漆沢好成さん(53)が死亡した。ワゴン車には高齢者8人が乗っており、76〜83歳の男女3人が軽傷。
太田署によると、漆沢さんは施設に通う高齢者の送迎中だった。ワゴン車は交番入り口の正面にあるレンガブロックを乗り越えて突っ込んだとみられる。同乗者は「運転手が交差点の手前付近で急にいびきをかき始めた」と話しているという。当時、交番勤務の警察官はいなかった。
現場は国道122号と県道が交わる交差点。交番のガラス戸は大破し、周辺一帯にガラスの破片やアルミホイールが散乱。交番の備品は建物の奥に押し込まれ、事故車両の前面は大破していた。交番の向かいにある自動車ディーラーの男性社員は「ドカーンというすごい音がして煙が上がっていた」と話した。【田ノ上達也、阿相久志】