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 中国・上海で来年の開業が見込まれる632メートルの上海中心(上海タワー)で25日、三菱電機が「世界最速」をうたうエレベーターを報道陣に公開した。広東省広州に来年完成予定のビル(530メートル)では、日立製作所のエレベーターが記録を塗り替える見通し。中国の「摩天楼」を舞台に、日本企業の記録更新が続きそうだ。

 中国で最高層となる上海タワーは、東京スカイツリー(634メートル)とほぼ同じ高さ。この日公開された三菱電機のエレベーターは、地下2階から地上119階の展望階までの565メートルを55秒で移動し、最高速度は分速1080メートル(秒速18メートル)に達した。現地合弁会社、上海三菱エレベーターの安藤宏副総裁は「世界最大のマーケットである中国で、快適で安全に世界最高速を実現できたことは、ブランドイメージを強くするのに貢献する」と語った。

 日立製作所のエレベーターは、分速1200メートルを達成する予定だ。(上海=金順姫)