西武が来春に木村をテスト　ＦＡ宣言選手は異例

　西武は２５日、来年２月の宮崎・南郷春季キャンプに広島から海外フリーエージェント（ＦＡ）宣言した木村昇吾内野手（３５）がテスト参加すると発表した。ＦＡ宣言選手の入団テストは極めて異例で、球団の編成担当は「日本では初めてではないか」と話した。

　内野のユーティリティーの木村は堅実な守備と俊足が持ち味で、今季は７２試合出場で打率２割６分９厘。広島は宣言しての残留を認めない方針で、退団が確実となっている。これまで獲得意思を表明している球団はなく、鈴木球団本部長は「現状の戦力を考えた中で一度見てみようかとなった。（合否は）早めに決めたい」と説明。テストは１０日間程度を予定しているという。

　テストで入団が決まってもＦＡ移籍となるが、木村の年俸はＣランクとみられ補償は必要ない。西武は同じく内野のユーティリティーとして活躍した脇谷が古巣の巨人にＦＡ移籍。田辺監督も「脇谷の穴は痛い」と話していただけに補強ポイントにも合致する。バックアップ要員として実力を見極めるテストとなる。　（山田孝人）