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【プロ野球】柳田トリプルスリーで3倍 2億7000万円でサイン2015年12月26日 紙面から
“インパクト料”込みでドカンと3倍!! 今季トリプルスリーを達成したソフトバンクの柳田悠岐外野手(27)が25日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3倍増の年俸2億7000万円で一発サインした。2年連続日本一のチームへの貢献度に限らず、話題性など無形の価値で約5000万円をゲット。球団は「査定基準に収まらない」と表現し、今季を象徴する大幅昇給となった。 提示に判を押すだけだった。会見場に現れた柳田は「3倍増です」と簡潔に明かした。「一番チームに貢献してくれたと言葉をいただいた。すごい金額も言葉もいただき、来年また気持ちよくプレーできる」。大台を飛び越え、3億円に迫る水準まで飛躍。同じくトリプルスリー達成のヤクルト・山田は今季年俸8000万円から、2・75倍の2億2000万円で契約を更改した。単純比較はナンセンスながら、上回る内容だ。 柳田は「もうちょい低いと思っていた」と驚き顔だ。三笠球団統括本部副本部長は「成績だけ見れば(金額は)山田君ぐらい」。5000万円はプラスアルファであることを示唆し、「査定基準に収まらない活躍だった」と表現した。球団初の連続日本一。その過程になった“無形の評価”を説明した。 <1>注目度 横浜スタジアムのスコアボード直撃弾など名場面が多数。同副本部長は「記録もだし、記憶に残るプレーが多かった」と評価し、山田とともに「トリプルスリー」で流行語大賞も受賞した話題性の波及効果を認めた。 <2>若頭 大卒5年目で球団は「若手の上の方」と位置付け。年齢に関係なくコミュニケーションが取れる人間性もあり、若手の励みになり、ベテランには頼られたと評価した。 <3>安定感 各種成績がシーズンを通じ高水準。コンスタントな活躍も「2連覇の原動力となった」と評価対象になった。 それでも柳田に満足感はない。巨額年俸は「貯金します」。懐も心も温まったが、あらためて来季の目標に、大リーグでボンズ(ジャイアンツ)ら過去4人だけが到達した40本塁打、40盗塁の「フォーティーフォーティー」を掲げた。 「日本のプロ野球で誰も達成していない。無謀な挑戦だとは思うが、もっと成長したいという気持ち」。この男なら実現するのでは…と思わせるのが柳田のスケール感だ。 (森淳) ※金額は推定 PR情報
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