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【サッカー】

とにかく明るい武蔵 海外組と融合

2015年12月26日 紙面から

リフティングをする鈴木武蔵=沖縄県石垣市で(占部哲也撮影)

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 来年1月のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選(1月12日開幕、カタール)に向けて合宿中のU−22(22歳以下)日本代表は25日、沖縄県石垣市内でフィジカルトレーニングなどをした。FW鈴木武蔵(21)=水戸=は、エースFW久保裕也(22)=ヤングボーイズ=と同部屋で生活し、「あうんの呼吸」をつかもうと奮闘中。24日に開いた2トップの相棒の誕生日会は歌で盛り上げるなど、ピッチ内外で海外組との融合を進めている。

 武蔵が海外組との融合に向けて、明るく歩み寄っている。24日夜には、スイスでプレーしエース候補である久保の22歳誕生日会が開かれ、ケーキも用意された。そこで、ジャマイカ人と日本人のハーフであるFW武蔵と、DF高橋、GK杉本が、人気歌手スティービー・ワンダーの「ハッピー・バースデー」で盛り上げた。

 武蔵が「チームの雰囲気を明るくしたいし、自分はそういう思いでやっている」と言えば、久保も「よく歌ってくれましたね」とうれしそうに話した。9カ月ぶりに合流した相棒をチームに溶け込ませた。そして、2人は宿舎で同部屋。武蔵は久保にスイスリーグを含め欧州サッカーについて質問し、考えを吸収しているという。

 チームトップタイとなる13得点を挙げている武蔵だが、今季は秋から股関節痛などに悩まされた。しかし、所属する水戸では走り込みを欠かさず準備に励んだ。血中の乳酸濃度を測定して疲労度をチェックするテストでも、「数値が良かった。体はとてもいい」。けがからの完全復活も間近で、表情も明るかった。

 追い風もある。前日にはDFラインの裏を狙うロングボールを蹴り込む攻撃練習が行われた。「自分は得意な形。DFライン前のパス回しだけだと点を取るのは難しい」。武器のスピードを生かした攻撃の形を歓迎。12月上旬の中東遠征では2試合連続無得点に終わったが、合宿中に久保とのコンビを強化し、最終予選ではゴールを量産する。 (占部哲也)

 

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