聞き手・有田憲一、鈴木健輔
2015年12月26日01時14分
プロボクシングで日本選手初の3階級制覇を成し遂げた亀田興毅(29)と、2階級を制覇した弟の大毅(26)が今秋、現役引退を表明した。10年以上にわたった亀田家による騒動は区切りを迎えた。一家の存在とは何だったのか。興毅本人と、長く業界を見てきた専門家に語ってもらった。
《2003年12月。プロデビュー戦を興毅は1回44秒KO勝ちで飾る。自らを「カリスマ」と呼び、対戦相手を挑発し続けた。》
オヤジ(史郎氏)と考えてたんですよ。デビューする時の記者会見で雑誌を破ってKO宣言するって。俺、人見知りで、人前で何かできる子じゃなかったんですよ。恥ずかしいし嫌やったんですけどね。殻を破る時やぞと。家族でやってきたし裕福でもなかったから、金稼がなあかんという気持ちもあった。あのままだったら注目されずに終わってたんじゃないですか。
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