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【大相撲】

新入幕の輝、同郷の遠藤&北陸新幹線にライバル心

2015年12月25日 紙面から

新入幕を果たし、北陸新幹線かがやきの模型と番付表を手にする輝=東京都江東区の高田川部屋で(佐藤哲紀撮影)

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 日本相撲協会は24日、大相撲初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、石川県七尾市出身の輝(21)=高田川、東農大出身で元学生横綱の正代(24)=時津風=が新入幕を果たした。輝は師匠の高田川親方(元関脇安芸乃島)から、さらに上を目指すため「相撲バカ」になることを指南された。嘉風(33)=尾車=が新入幕から所要59場所で史上2位となるスロー記録で新関脇に昇進した。九州場所で復活優勝した横綱日馬富士(31)=伊勢ケ浜=が東正位に就いた。

 喜びに浸っている暇はない。新入幕とはいえ、輝は初場所で幕尻。負け越せば十両に逆戻りの背水の陣だからだ。「これだけ(の会見を)やってもらって落ちるわけにはいかないので、10番以上目指して頑張ります」。強気に2桁白星を宣言した。

 師匠から愛のムチももらった。高田川親方は体つきに成長を認めながらも「真価が問われるのは今場所から。夢の中でも相撲を取るぐらいの相撲のバカにならないと上には上がっていけない」と弟子にくぎを刺した。

 辛口エールに、輝は「まだ師匠には遠く及ばない」とタジタジだった。ただ、場所中は取組の夢を見る。九州場所千秋楽の里山戦。前夜に夢の中で黒星を喫した。「起きてすごい不安だったけど、一回負けたから思い切りいこうと思って」。夢のおかげで7勝7敗から勝ち越して新入幕をつかんだ。

 3月に開業し、しこ名の由来になった北陸新幹線の最速列車「かがやき」に対抗心も見せた。「今、ちょっと向こうの方が有名かなと思うんで。負けないぐらい頑張りたい」と知名度アップも狙う。対戦したい相手に輝は金沢市立西南部中の4年先輩に当たる人気者、遠藤を挙げた。24時間、相撲漬けの「相撲バカ」になれれば、北陸新幹線も遠藤も超えるブレークは間違いない。 (永井響太)

 

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