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 一体誰が動かしたのか――。神奈川県が22日に箱根山の大涌谷を小型無人飛行機(ドローン)で調査中、ドローンが落下する事故があった。立ち入り禁止区域のため、そのままにしていたが、24日に落下点と異なる場所で機体を発見。県の担当者は「超常現象としか思えない」と戸惑っている。

 県が22日、ガス濃度センサーの設置候補地を調べるため、火山活動に対応できるように開発したドローンを飛ばしていたところ、資材運搬用のワイヤに接触。箱根ロープウェイ大涌谷駅東側の斜面に落下した。立ち入りが禁止されている場所のため、県は回収を見送っていた。

 24日午前10時半ごろ、県職員が落下地点にある機体を視認。だが約4時間後、西に約160メートル離れた大涌谷くろたまご館モニュメント前に置かれた壊れた機体を県職員が見つけた。

 発見場所は落下地点から標高差で60~70メートル上にあり、その間は急斜面で通常は人が立ち入らない場所だという。県は職員や業者など、可能性がある関係者に確認したが、名乗り出た人はゼロ。ドローンはカメラ2台を搭載し、重さ約6・5キロ。動物が運ぶことも考えにくいという。