韓日の大学生40人、通訳を介して激しい論争

韓日未来フォーラム、韓日関係発展の先頭に立つ学生たち

 「日本は首相が交代するたびに歴史について違う話をします」

 今月20日午前、ソウル国際青少年センター。韓国のある大学生がこのように語ると、日本の大学生が「日本人がみんな政府と同じように考えているわけではない」と反論した。民間団体「韓日社会文化フォーラム」が主催した「韓日未来フォーラム」には、韓国と日本からそれぞれ20人の大学生が参加し、通訳を介して激しい論争を交わした。大学生たちは2日間にわたり慰安婦問題、独島(日本名、竹島)問題など、韓日間に横たわる懸案について討論を行い、その結果を発表した。

 韓国側からは「日本の学生たちは歴史問題に無関心のようだ」、日本側からは「韓国の学生たちは模範解答のように同じことしか言わない」といった不満の声も聞こえた。どのテーマでも何か明確な結論を出すことはできなかった。韓国から参加したチェ・ホンチョルさん(21)は「日本人の友人はいるが、感情を害すると思うのでデリケートなテーマについてはこれまで話題にすることを避けてきた」と語る。準備段階から参加した春日井さん(25)が「それでも考え方が違うことを認め合い、対話を始めたこと自体が成果だと思う」と話すと、周囲の学生たちもうなずいた。あるいは「複雑なテーマはすぐ解決できるわけでもないので、まずはそれに伴う感情の問題から解決すべきだ」といった折衷型の意見もあった。「異なった見方があることは最初から分かっていた」「今回は相手の主張について、その論理的な根拠を聞き、そのような見方もあるということを理解した」という声が大勢を占めていたようだ。

 「今回参加した学生たちこそ、韓日関係発展に最も希望を持てる世代」という見方もあった。日本から参加した小林さん(22)は「私たちは過去のことを直接体験したわけではないため、じっくりと落ち着いて話ができるという側面がある一方で、元慰安婦女性など当事者たちの声を聞ける最後の世代でもある」と述べた。来年は「竹島の日」を制定した島根県で開催される予定だ。主催者側は「非常にデリケートな場所でより深い話ができるようにしたい」と抱負を述べた。

イ・ギフン記者
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