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核燃料装着を開始 プルサーマル再開

原子炉建屋に隣接する貯蔵プールに保管されている核燃料をクレーンなどで1体ずつ原子炉へ移す作業員ら=関西電力高浜原発3号機で2015年12月25日(代表撮影)

 関西電力は25日、福井県高浜町の高浜原発3号機(出力87万キロワット)の原子炉に核燃料を装着する作業を始めた。作業は29日まで続く見通しで、関電は来年1月28〜30日ごろの再稼働を目指す。作業が順調に進めば、東京電力福島第1原発事故を教訓にした新規制基準策定以降、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)に次ぐ再稼働となる。

     高浜3号機は、福島原発事故前からウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を使う「プルサーマル発電」をしていた。今回もプルサーマルを行う予定。国内の原発で新基準策定後にプルサーマルを再開させるのは初めてとなる。

     今回装着するのは、新燃料68体と、2012年3月に原子炉から取り出して敷地内で保管していた再使用の89体で、計157体。このうちMOX燃料は再使用の8体を含む計24体。

     高浜原発をめぐっては、3、4号機について、福井地裁が24日、運転差し止めを命じた4月の仮処分決定を取り消す決定を出した。運転再開への地元同意手続きは完了している。関電は4号機も1月下旬の燃料装着、2月下旬の再稼働を計画しており、同機でもプルサーマルを新たに導入する方針。【畠山哲郎】

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