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モディ印首相がパキスタンを電撃初訪問 首相訪パは12年ぶり、核武装で対立から信頼醸成へ

産経新聞 12月25日(金)19時58分配信

 【ニューデリー=岩田智雄】インドのモディ首相は25日、パキスタンを初訪問し、東部ラホールに到着後、シャリフ首相と会談した。印首相のパキスタン訪問はバジパイ氏以来約12年ぶり。カシミール地方の領有権問題などで対立し核武装する両国で動き始めた信頼醸成が加速している。

 モディ氏はこの日、これに先立ってアフガニスタンを事前の発表なしに訪問し、訪パを突然発表した。25日はシャリフ氏とバジパイ氏の誕生日に当たる。

 カブールでは、ガニ大統領と会談。インドの支援で建設された国会議事堂の落成式に出席した後、演説で、アフガンの発展や平和と安定には「インドやパキスタンなどが信頼と協力で結束すること」にかかっていると述べた。同時に、「越境テロを阻止し、テロの温床や聖域を閉ざすとともに、テロ支援者の活動を止めなければならない」と指摘し、イスラム原理主義勢力タリバンの背後にいるとされるパキスタン軍情報当局を暗に批判した。

 印パ関係は、イスラム過激派によるムンバイ同時テロなどで悪化してきたが、最近、対話再開に合意していた。地域の不安定化を憂慮する米国の要請があったとされる。

最終更新:12月25日(金)21時37分

産経新聞

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