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志方あきこコンサート2013 ライラニア
~白と黒の歌姫~


不確定の世界(ライラニア)へようこそ!


ということで、前々からちょいちょい触れてましたが

3月24日 東京 ゆうぽうとホールにて開催された志方さんのコンサートに行ってまいりました。


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開場前物販が13:00~16:00
で、一旦、開場の準備のために物販を終了し、
17:00より入場および開場後物販
18:00より開演

というスケジュール。


当日は仕事もあって13:00の時点ではまだ福岡から出発出来ていないような
大変アレな行程での参加。
現地には15:50頃にようやく到着でした。

物販については、私が着いた時点でまだパッと見3ケタの人数が並んでおり、
列整理のスタッフも
「開場前物販は16:00で終了となります、今から並んで頂いてもお買い頂けない可能性がございますー」
とアナウンスしている状態。なので、

取り合えず並ぶだけ並んでおくけど、こりゃ、無理だろなー…
開場後物販でサイリウムとパンフだけ買えればラッキーかなー…

という軽い感じのダメ元で並んでみたんですが。


列の進みがやたら早い。


いや、ホントどんどん進んでいく。
正直、ガスト・ガーラの惨状を基準に考えてました。
アレはやっぱおかしかったんだな…。

とはいえ、並び始めたのが終了10分前。

残り20人くらいという所で16:00になり、
あー、やっぱさすがに無理か、
となったんですが、

並んでる残りの人数的に捌けると判断したのか、
そのままロスタイム的に微妙に延長されることに。

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ふっつーに余裕で色々買えました。

セット、紅茶は売り切れになってたけど、それ以外のものはまだ残っており、
品数も十分量が用意されてたっぽい。

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開演前にホールで流れていたBGMのCD。
曲名は『ライラニア』の世界観の中で登場する『月の側近集』の名前になっている。

それと、根付け。

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カップ2種。こちらもイラストは『月の側近集』。
銀冠尾長鳥、銀縁画眉鳥、銀瑠璃鵥、背銀大鷹、斑銀雀。

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クリアファイル2種。
今回のコンサートの主役、白と黒の歌姫。

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パンフレット。
このコンサートのコンセプトである『ライラニア』という世界観や、白と黒の歌姫の紹介、
スタッフの紹介以外にも、リハーサル日記や『翅亡キ花』のストリングス収録のレポートなども載っており、
何気にボリュームがある。
びっしり書き込まれた『ライラニア』の世界設定とか、
ああ、そりゃつっちーと意気投合するわなー…としみじみ思った。


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黒の歌姫が好んで飲んでいるという『ライラニア珈琲』

残念ながら、白の歌姫の紅茶『月下水夢』は品切れでした。


その後、すぐ横の本屋で開場開始までしばらく時間潰して今度は入場の列へ。

すぐ後ろで、かなりコアっぽい感じのファンの二人が
志方さんが主題歌とか担当してるゲームの話で盛り上がってるのをぼんやり聞きつつ待機。

うんうん、アルトネリコのスタッフロールの志方無双っぷりは、もはや笑いが出てくる域に達してるよねー…。


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そして入場の列も物販同様スムーズに進み、17:15くらいにはもう中に入れたような。
むしろ早すぎてホールが開場されておらず、まだロビーまでしか入れない状態。


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おもひでガチャ。

ホントにガチャガチャだった。
全くお客さん並んでなかったので、記念に2回挑戦。

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2011年のライブのクリアファイルと、2010年のライブのエコバックが当たりました。


そうこうしてるうちにホールが開場されたので、いよいよ中へ。

座席は3列目……かと思ったら、さらに前にS1~S4というのがあったので実際は7列目でした。
いやまあ、それでも充分すぎるくらい前ですけどね。

かなり左寄りの席だなーと思ってた点も、
実際に座ってみるとそこまででもなく、かなりの特等席。

開場内には多数のカメラが配置されており、
映像収録を行います、お客様の姿がカメラに写り込んでしまう場合もございますがご了承ください、
とアナウンスしてたので、もしかしたら今回のコンサートはBD化とかする予定があるのかも?


そして、18:05。
予定より5分遅れでついにスタート。


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今回のコンサートは、ライラニアという架空の世界に存在する「ライラニア楽団」の二人の看板歌姫の、
些細な喧嘩から始まった歌合戦というコンセプト・コンサート。

ちなみに、ライラニアという世界観自体、「なんでもアリだけど、みんな楽しくやろうぜ!」みたいな世界(志方さん談)ということもあって、
歌姫二人の喧嘩も、理由自体はゆるい。
白の歌姫の花を、黒の歌姫の飼ってる黒孔雀が毟るから。

ということで、前半は白の歌姫のターンで白いドレス姿で登場する志方さん。

「といっても、白の歌姫としてここに立ってるわけではなく、
MCではいつものグダグダな感じの志方です。」

(*太字で書いてる志方さんのMCについては、記憶頼りなので、
大体こういうことを言っていたという程度の認識でお願いします。)

また、歌合戦ということで、サイリウムも、白の歌姫のターン用の青いのと、黒の歌姫のターン用の赤いのがセットになっています。
以前のコンサートの際に、ファンから要望があって今回試しに用意することにしたらしい。
でも、あくまでもファンの方が楽しんでもらえるようにということで、使い方については自由ということでした。

「サイリウムは振って頂いても良いですし、のんびり静かに聴いて頂いても良いですし、日ごろの疲れをいやしに来たという方は寝て頂いても本望です。」

「黒の歌姫を応援しているという方は白の歌姫の時に赤を振って頂いても構いません。」

そんなわけで、ホントにみんな好きに振ってたから、
ビックリするくらいサイリウムの光が揃ってなかったんだぜ。
ちなみに、私は腕がくたくたになるまでブンブン振りまわしてました。
となりが通路で何の気兼ねもいらなかったし。


ちなみに演目。

白の歌姫

1 新曲
2 翅亡キ花
3 Luna piena
4 誰ガ為ノ世界
5 フラスコの海(ライブVer)
6 Ta Fatie
7 カササギ
8 Kalliope -カリオペ-
9 朱隠し
10 Ahih rei-yah
ゲスト「リコーダー・ガーデン」によるリコーダー4重奏の曲を2曲
11 宵闇の花(リコーダー4重奏アレンジ)


白の歌姫の繊細、真面目、潔癖という性質に沿った選曲で、
高く澄んだ幻想的な曲が中心。

志方さんの高音って、なんていうんだろ…?
秘境の澄みきった湧水のような心地よい「冷たさ」があるんですよね。
音楽なのに温度を感じるというか。
ホントに体感温度さがるので夏場に志方さんの曲はマジでオススメ。

1曲目の新曲はタイトル不明です。
2曲目の『翅亡キ花』の後のMCでも、

「1曲目は翅亡キ花、2曲目はLuna pienaです」

と華麗にスルーされたというね。

シェルノサージュからも、『フラスコの海』、『Ahih rei-yah』、『宵闇の花』と3曲も登場。
『フラスコの海』と『宵闇の花』は、元がコーラスあるBGMなので、
コンサート用にかなりアレンジされてて新鮮でした。
特にゲストとして登場した「リコーダー・ガーデン」のリコーダー4重奏アレンジの『宵闇の花』は、印象的だったなー。

リコーダー・ガーデンの方は、音の強弱がつけにくい楽器なのにそれを見事に表現し、
普段の志方さんの曲作りにも無くてはならない方で、色んな無茶振りにも完璧に応えてくれる凄い人達だそうだ。
志方さんが(勝手に)「ホイッスルのマジシャン」と呼んでるらしい。

なんか見たこともない変わった形のリコーダーとかが登場して面白かった。
サブグレートバスという巨大(2mは余裕で越えてた)でごつごつしたリコーダーを「ロボだロボ!」と大はしゃぎな志方さん。



そして、ここで一旦15分の休憩が入り、後半、黒の歌姫のターンへ。

志方さんの衣装も黒いドレスに。

黒の歌姫

1 アラベスク
2 Thrylos -伝承-
3 Pitalacta -陽月の舞-
4 夢の栖(ライブVer)
5 Sorriso(2013Ver)
6 晴れすぎた空の下で
7 雨姫様(仮)
8 風は遥かな明日を知る
9 終の果て
10 EXEC_over.METHOD_SUBLIMATION/. ~ee wassa sos yehar
11 Harmonia -見果てぬ地へ-

黒の歌姫は志方さんいわく、

「ドンドコドンドコ、アヒーラーアヒーラードーン」

な曲を集めたとのこと。
エキゾチックで民族調の強い曲のことですね。

民族調の強い曲も、志方さんの曲の大きな特徴ですね。
クセが強くて濃いんだけど、
その一方で、なんか柔らかさもあるんだよなー。
原初の力、みたいな。

街中で耳にするような流行りの歌とかとは曲の在り方からして根本的に違うので、
ハマると抜け出せなくなる。

1曲目の『アラベスク』は、コンサートでベリーダンスを踊れるような曲をと思い作った新曲とのこと。
ゲストとして「Yasmin」というベリーダンス教室の方が登場。
この曲と次の『Thrylos-伝承-』で艶かしくも優雅なダンスを披露。
黒の歌姫は黒孔雀のイメージなので、それを表現したとのこと。

シェルノサージュからは『夢の栖』が登場。
こちらも『フラスコの海』や『宵闇の花』と同じく、ライブ用にアレンジ。

『Sorriso』は、白の歌姫にするには民族調が強いし、かといって黒の歌姫にするには大人しいということで、
1度は曲目から外れていたのだが、
ライブ皆勤賞の曲ということでスタッフからも熱望され、2013Verとなって復活。
このアレンジすっごい良かった。

そして

「最近暑いよねー、水不足だよねー」

という強引なフリからの『晴れすぎた空の下で』は、
この曲を作った時に志方さんがハマってた、ルネッサンス調(だったかな…?自信ない…)の世俗感、

「オチもひねりもないのにそのまま流れていってしまう、このどうしようもない感じが逆に好き」

というのを取り入れて作った曲だそうで、
実際、この曲も雨乞いするけど特に雨も降らないというオチのない歌詞でなんどもループしている。

だけど、この曲を聴いたスタッフの方から、

「この曲って悲しいですよね…。だって雨降らないじゃないですか。」

という予想外の感想から、この曲の続編として新曲『雨姫様(仮)』が誕生。

でも、結局雨は降らない。

いや、まあ、井戸が出来るから救いはあるんですけどね。

ちなみに、(仮)なのは未だタイトルが決まってないから。
せっかくなのでコンサートの記念に、
今度、ファンクラブのサイトでタイトルを募集する企画をやるそうです。

そして、アルトネリコからはまさかの「コワレロ」。
会場総立ちで「コワレロ」の大合唱とか、超楽しかった。

黒の歌姫のターンでは、手拍子とか、会場も一緒に歌うような曲もあって、かなり盛り上がったなー。



そして、最後にアンコール。

……の前に、メンバー紹介と、使ってる楽器についてのエピソード紹介。

ヴァイオリンの大貫さん。
使ってるヴァイオリンはなんと250歳。

ベースの大野さん。
使ってた楽器が盗難に遭い、保険で新しい楽器を買ったところ、
あとになって盗難された楽器が出てきちゃった。

キーボードの田中さん。
電子楽器なので、以前のは凄い重かったけど、
今はなんとか持ち歩ける重さに。良い時代になった。

パーカッションの佐藤さん。
楽器のほとんどは貰い物で、もともとヴァイオリンなどの楽器に比べるとお金のかからないパーカッションなのに、さらにお金がかかってないパーカッションに。

ギターの伊藤さん。
レコーディングでは長い付き合いだけどライブは今回が初。

ギター、民族弦楽器の田代さん。
ジュラという楽器は、ギリシャまで買いに行ったのだが、志方さん以外にこれを使おうという人がいない。

志方さんは、勝手にジュラ子さんという名前を付けて、

「ジュラ子さんは今日も可愛いですねー」

と言ってるらしい。

そしてアンコールへ。

1 ライラニア
2 EXEC_PAJA/.#Misya extracting

コンサートのタイトルにもなってる『ライラニア』とアルトネリコからミシャの『パージャ』。

アンコールの際には、有志のファンによるこんな企画も。

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入口の外の階段のところで事前に花を配布し、アンコールの時にみんなで振ろうというもの。

ちゃんと主催者など関係者に事前に許可を取り、回収も会場のゴミ箱ではなく自分達で行うという、
いわゆる『きちんと節度をわきまえた』企画。
自己満足で終わらずにちゃんと責任を持ってやってる辺り、好感もてるね。

カバンの中でペッタンコに潰れてしまったため、写真ではこの有様になってしまいましたが、
客席全体に色んな色の花が咲いてる様子は、なかなか綺麗でした。


ちなみに『ライラニア』で間奏後の入るところを間違えてアチャーとなったのは内緒。

『パージャ』もここで来るのは意外だったけど、かなり好きなヒュムノスだからテンション上がったなー。


これで全演目終了。


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いやー…燃え尽きました…。

ライブの迫力はやっぱすげえや。ホント凄かったです。
終わったあとも、なんかしばらく地面に足がついてないような感覚だった。


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サイリウムの振りすぎで腕が痛いんだぜ…。

まあ、とにかく、凄く楽しかったです。
また機会があれば行きたいね。