伊藤唯行
2015年12月25日13時41分
真っ白な麺と、赤い具材。めでたい紅白の味で新年を祝う「年明けうどん」を、うどんの本場・香川県が売り出している。登場から7年。年越しそばのように全国に定着できるか。
12、13の両日、高松市で「全国年明けうどん大会」が開かれた。昨年に続き2回目で、地元の讃岐だけでなく稲庭(秋田)、水沢(群馬)、伊勢(三重)、五島(長崎)など、全国のうどんの名所から25業者が集結。約4万人が詰めかけた。
香川県によると、「年明けうどん」は、「1月1~15日に食べる」「白い麺に赤い具材を載せ、紅白の組み合わせが楽しめる」ことが条件だ。大会の会場にはかまぼこ、カニ、伊勢エビなど各店の趣向を凝らした赤いメニューがそろい、テーブルを囲んだ家族連れらはおいしそうにすすった。主催の香川県・県産品振興課は「この熱気が全国に広がってほしい」。
年明けうどんが生まれたのは2009年の正月。香川では正月にうどんを食べる人も多く、県内の製麺業界が「年越しそばのように新年の風物詩にならないか」と発案した。関西発祥で全国区になった節分の「恵方巻き」のように新たな食文化となり、うどんの消費拡大につながればと期待したという。
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朝日新聞社会部
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